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2006年に検知したトロイの木馬の2割が銀行データ狙い、PandaLabsが報告


 スペインのセキュリティ企業Panda Softwareのマルウェア研究機関であるPandaLabsは18日、2006年に「Panda ActiveScan」で検知したすべてのトロイの木馬のうち、銀行のパスワードなどのデータを狙うタイプが合計20%を占めていたとのデータを発表した。トロイの木馬のカテゴリとしては最大のものだった。

 この種のトロイの木馬は総称して「Banker Trojan」と呼ばれており、銀行のWebサイトへのアクセスに介入して口座番号、クレジットカード番号、PIN、パスワードなどを盗むよう設計されている。盗まれた情報はトロイの木馬の持ち主のところに送信され、最終的には銀行預金を盗んだり、他人になりすますために使用される。

 Banker Trojanの内訳としては「Banker」が全体の52.15%を占め、次いで「Banbra」の39.08%、「Goldun」の6.32%、「Bancos」の2.36%と続いている。最も有名なBanker Trojanは「Banker.CJA」と呼ばれるもので、ユーザーが正当な銀行のWebサイトにアクセスする代わりに偽サイトに誘導してデータを盗むタイプだ。もう1つの「Banker.DJH」も銀行サイトへのアクセスをコントロールし、感染したユーザーのメールアカウントから情報を盗み出す。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.pandasoftware.com/about/press/viewnews?noticia=8180

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マルウェアの72%が金銭目的、PandaLabsが報告(2006/12/22)


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/01/22 12:07

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