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JASRACの菅原瑞夫常任理事
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JASRACは25日、記者懇談会を開催し、YouTubeに対して違法動画投稿への対策を求めていた件について、YouTubeの幹部が2月上旬に来日して話し合いを行なう予定であることを明らかにした。
JASRACや放送局など23団体・事業者は、権利者に無断でYouTubeに投稿される動画への対策を共同で進めており、2006年10月にはYouTubeに対して約3万ファイルの削除を要請。2006年12月にはYouTubeに対して、著作権侵害行為の事前防止策などを要請する書簡を送付した。これに対して、YouTubeからは、話し合いのために来日したいという意向が伝えられていた。
JASRACの菅原瑞夫常任理事は、「YouTubeから『2月5日の週に来日したい』と連絡があった」として、YouTubeからはCEOとCTOが来日するとともに、Googleの映像関係の責任者も来日する予定であることを明らかにした。
団体・事業者側では、YouTubeに対して著作権侵害コンテンツの投稿を予防できるシステムの実現を要求しており、暫定措置として1)日本語による注意表示、2)ユーザーの住所・氏名を登録させること、3)通知により削除された映像を投稿したユーザーが再投稿できないようアカウントを無効にすること――の3点を求めている。
YouTubeではこれに対して、日本でのビジネス展開のためにも話し合いをしたいという意向を示しているが、菅原氏は「ビジネス展開を拒否するわけではないが、まずは正常化するのが先であり、違法状態を無くすのが必須」とコメントした。
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■URL
JASRAC
http://www.jasrac.or.jp/
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( 三柳英樹 )
2007/01/25 20:36
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