情報処理推進機構(IPA)は10日、ボット対策のポータルサイト「サイバークリーンセンター」で無償提供するボット駆除ツール「CCCクリーナー」において、バッファオーバーフローの脆弱性が存在することを公表した。トレンドマイクロのウイルス対策製品で発見された同様の脆弱性の影響によるものだ。
サイバークリーンセンターは、総務省と経済産業省などが取り組むボット対策の一環として開設されたポータルサイト。同サイトでは、トレンドマイクロの製品をベースとしたツールで、約3,000種のボットを駆除できるCCCクリーナーを無償提供している。
今回見つかった脆弱性は、細工を施されたUPX形式圧縮ファイルをCCCクリーナーでスキャンした場合に、バッファオーバーフローが発生するというもの。この脆弱性が悪用されると、ブルースクリーンが発生したり、悪意のある攻撃者によりシステム上で任意のコードを実行される恐れがある。8日には、ウイルス検索エンジンを搭載するトレンドマイクロの全製品において、同様の脆弱性が公表されていた。
影響を受けるCCCクリーナーのパターンは「Ver:185」で、サイバークリーンセンターが1月25日から2月9日にかけて提供していたもの。なお、2月9日19時32分に公開した「Ver:253」以降は、今回の脆弱性の問題を修正している。
関連情報
■URL
CCCクリーナーにおけるバッファオーバーフローの脆弱性
http://jvn.jp/jp/JVN%2377366274/
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・ Trend Micro、ウイルス対策製品群に脆弱性(2007/02/09)
( 増田 覚 )
2007/02/13 18:28
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