総務省は27日、国内のブロードバンド契約者(DSL/FTTH)のトラフィック総量を、2006年11月時点で平均636.6Gbpsと試算した。前年の調査と比較して約1.4倍、2年前との比較では約2倍近くの伸びとなっている。
このデータは、国内6社の7ISP(IIJ、NTTコミュニケーションズ、ケイ・オプティコム、KDDI・パワードコム、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム)のトラフィック量や、国内主要ISPなどのトラフィック量をもとに試算したもの。7ISPのトラフィック総量を264.2Gbps、シェアを41.5%と推計し、国内のブロードバンドユーザーのトラフィック総量を636.6Gbpsと試算した。
過去の同様の試算では、2005年11月時点では468.0Gbps、2004年11月時点では323.6Gbpsとなっており、1年で約1.4倍、2年で約2倍の伸びとなっている。総務省では、今後も同様の傾向で増加すると仮定した場合、2008年頃にはトラフィック総量は1Tbpsを超える勢いだとしている。
トラフィックの傾向としては、ダウンロードとアップロードの差が広がっており、ユーザーがダウンロード型の利用形態に移行しつつあると分析。また、国外ISPとのトラフィックが急増しており、これについては海外からのビデオダウンロードなどの利用が増加したためと推定している。
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■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070227_3.html
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( 三柳英樹 )
2007/02/27 18:00
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