東京電力は7日、一部事業所において顧客情報が含まれるマイクロフィルムを紛失したことを公表した。紛失したマイクロフィルムには約47万人の顧客情報が記載されており、東京電力では誤って廃棄処分した可能性が高いとしている。
東京電力では、2月に千葉支店において約11万人分の顧客情報が含まれるマイクロフィルムの紛失が判明したことを受けて、全事業所に対してマイクロフィルムの保管状況について調査を実施。複数の事業所でマイクロフィルムの紛失があったとして、調査結果を公表した。
紛失したマイクロフィルムには、顧客の氏名、住所、電話番号、口座番号、使用量、請求金額などが記載されている。マイクロフィルムは過去の使用量や請求金額に対する問い合わせを受けた際などに使用していた。
マイクロフィルムの紛失があったのは、東京電力の栃木支店、群馬支店、茨城支店、埼玉支店、東京支店、多摩支店、神奈川支店、山梨支店、沼津支店の各事業所。マイクロフィルムに記載されていた顧客の数は、東京支店の23万6,958人分など、合計で46万6,910人分。各事業所内を捜索したが発見には至らなかったことから、警察に紛失届けを提出。紛失したフィルムが外部で使用された形跡もないことから、社内で誤って廃棄処分した可能性が高いとしている。
東京電力では、これまでにこの件について顧客情報が不正に利用されたとの連絡や問い合わせは無いとして、今後は顧客情報の厳重な管理を徹底していくとしている。
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ニュースリリース
http://www.tepco.co.jp/cc/press/07030701-j.html
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( 三柳英樹 )
2007/03/08 13:05
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