大日本印刷の委託先企業の元社員がダイレクトメール印刷などのために企業から預かった個人情報約864万件を流出させた事件に関連して、OMCカードは12日、同社の顧客情報約32万件が流出していたことを公表した。
流出したのは、2001年5月から2004年11月までに、ダイレクトメール作成のために大日本印刷に委託していた約32万件の顧客情報。顧客情報の中には、氏名、住所、性別が記載されていたほか、うち約7万件についてはカード番号(有効期限記載なし)が含まれていたという。
OMCカードでは、3月1日に大日本印刷から個人情報流出の可能性があるとの報告を受け、5日にはOMCカードの顧客情報が流出したことが判明。その後、不正使用の調査や、該当顧客の監視体制を取った上で、12日に個人情報流出の事実を公表した。現時点では個人情報流出による被害は発生していないという。なお、個人情報が流出した顧客に対しては、連絡するとともに、希望する顧客にはカード再発行の手続きに応じるとしている。
大日本印刷では、顧客企業から預かった個人情報を業務委託先企業の元社員が持ち出し、情報がインターネット通販詐欺グループに売り渡されていたことを2月20日に公表。元社員は既に逮捕されており、3月12日にはその後の調査により、持ち出されたデータが43社・約864万件に上ることを公表していた。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.omc-card.co.jp/company/news/2007/pdf/0312.pdf
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( 増田 覚 )
2007/03/14 12:41
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