米アクセス解析調査会社のCompeteは3月30日、2007年2月における動画共有サイトの市場シェア調査結果を発表した。米Google子会社のYouTubeが市場シェアを前月の43%から45%へと2ポイント増加したことが明らかになった。
この調査によると、首位YouTubeは市場シェア45%、2位のMySpaceは15%、3位のGoogle Videoが10%、4位のAOLが6%で、以下のMSNやYahoo! Videoなどはシェアが各3%以下となっている。
YouTubeはシェアを拡大したが、追いかけるMySpace、Google Video、AOL、MSNはいずれも市場シェアを1ポイントずつ減らす結果となった。しかし、それぞれのサイトのセッション数は増加しているため、動画共有サイトの利用者数全体は増加していることになる。Yahoo! Videoはこの2月にセッション数が若干減少する傾向が見られたが、それでも3%の市場シェアを守った。
このように、Google系動画共有サイトのYouTubeとGoogle Videoが順調な成績を残し続けていることは注目される。しかしこの夏には、メディア大手のNews CorporationとNBCが共同で動画共有サイトを立ち上げ、GoogleのライバルであるAOL、MSN、MySpace、Yahoo!がいずれも関与することが明らかになっている。また、米メディア最大手のViacomは3月14日にGoogleとYouTubeを相手取って総額10億ドルの損害賠償請求訴訟を起こした。こうした動向からも目が離せそうにない。
関連情報
■URL
Compete公式ブログの該当記事(英文)
http://blog.compete.com/2007/03/30/video-site-market-share/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/04/02 11:08
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