トヨタ自動車は10日、車載端末向けの新たな情報提供サービス「G-BOOK mX」を5月以降に発売する新型車から順次展開すると発表した。
G-BOOK mXでは、地図データの自動更新を可能とする「マップオンデマンド」や、走行車両から収集したデータをもとに渋滞回避ルートを提供する「プローブコミュニケーション交通情報」などのサービスが利用可能。対応ナビに標準付帯され永年無料で利用できるプラン「G-BOOK mX」と、車載通信機「DCM」の搭載が必要な有償契約プラン「G-BOOK mX Pro」の2種がある。
G-BOOK mX Proの利用料金は、初年度が無料で次年度からは年間12,000円(通信料含む)。なお、G-BOOK mXは携帯電話を用いてネットワークに接続するため、パケット利用料が別途必要となる。
マップオンデマンドは、全国の高速道路、有料道路、一般道路のカーナビ地図をネットワークから更新するサービス。G-BOOK mXでは、携帯電話を対応ナビに接続して、ワンタッチで更新部分の地図データをダウンロードできる。G-BOOK mX Proでは、DCMによって自動的に地図データが更新される。これにより、新規の高速道路・有料道路は開通後約7日で地図の更新が可能となる。一般道路についても、更新情報が収集され次第、随時更新される。
これまで、カーナビ地図を更新するには、新しく地図ディスクを購入したり、販売店に更新作業を依頼する必要があった。さらに、更新版地図の発行は年2回に限られ、道路の変更をすぐに反映できなかったという。なお、このサービスの有効期間は、新車登録から3年間。継続利用するには、販売店で最新版地図ソフトを購入する必要がある。
また、プローブコミュニケーション交通情報は、走行中のG-BOOK mX搭載車から収集した速度や位置データなどの走行情報をもとに、渋滞回避ルートを案内するサービス。VICS情報ではカバーできなかった道路の渋滞情報を加味した、より高精度な渋滞予測が可能となるという。
このほか、Bluetoothによるワイヤレス音楽再生機能を搭載。Bluetooth対応の携帯電話や携帯音楽プレーヤーに収録されている楽曲が、ワイヤレスでカーオーディオから視聴できるようになった。AVプロファイルを内蔵しているため、カーナビの画面に楽曲名の表示をすることも可能だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.toyota.co.jp/jp/news/07/Apr/nt07_0403.html
関連記事:トヨタ、携帯電話不要の車載端末向け情報ネットワークサービス
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0828/gbook.htm
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( 増田 覚 )
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