Skypeの創業者らが起こしたネットTVベンチャーのJoostは10日、計5社から総額4,500万ドルの出資を受け入れたと発表した。同社はこの資金を製品開発、世界進出、ローカライゼーション、新サービス開発に使う計画だ。
今回のファイナンスに参加したのはIndex Ventures、Sequoia Capital、李嘉誠基金会、CBS Corporation、Viacomの5社だ。いずれも出資比率を抑え、マイノリティとして参加している。
Index VenturesとSequoia Capitalはともに著名なベンチャーキャピタルだ。Index VenturesはSkype創業時から深い関係を持ち、Joost創業者のNiklas Zennstrom氏やJanus Friis氏とも関係が深い欧州系ベンチャーキャピタル。Sequoia Capitalは世界有数のベンチャーキャピタルで、同社が投資した企業の時価総額合計はNASDAQ市場の1割に相当するほどの影響力を持つ。
李嘉誠氏は企業集団長江グループ創立者で、アジア最大の富豪として知られる人物。同氏はJoostに対して慈善財団である李嘉誠基金会を通して出資した。Joostは李氏および同氏と関係する企業などと協力し、中国やアジア地域に配信地域を拡大したい考えだ。
CBS CorporationとViacomはともに米メディア大手。両社ともにJoostに対して多大なコンテンツを提供している関係にある。
今回のファイナンス成功について、Joost共同創業者のJanus Friis氏は「この出資はJoostプラットフォームが多大なる信任を得たことを示している」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://joost.com/press/2007/05/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/05/11 13:41
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