米Googleは19日、Zenterの資産を買収したと発表した。買収金額の詳細などは明らかにしていない。Googleによると、Zenterはインターネット上でスライドプレゼンテーションを作成するためのソフトウェアを提供している。
Googleは既に文書作成と表計算アプリケーションの「Google Docs & Spreadsheets」を提供しており、現在プレゼンテーションソフトを開発中であることを明言している。今回のZenter買収を伝える公式ブログの記事では、一般にユーザーが「作成したプレゼンテーションなどを共有し、フィードバックを集め、何らかの方法でそれについてコミュニケーションをとる」ことが要望としてあると説明。Zenterの買収がそうした機能開発と関連があることをうかがわせている。
これまでにGoogleはプレゼンテーションソフトを開発するためにTonic Systemsを買収したことを発表していた。Tonic Systemsは、Javaを使った様々なコラボレーションツールを開発している。特にプレゼンテーションとの関連では、PowerPointドキュメントを変換するためのツールを開発していることが明らかになっている。
今回買収したZenterは、シーズ段階のWeb企業に出資するベンチャーキャピタルであるY Combinatorが出資していることが明らかになっている。Zenterはこれまで招待制によるプライベートベータテストを行なっていた。同社のWebアプリケーションの機能として、Webから取り込んだ情報をスライドショー形式にし、他のユーザーが再利用できるようにする機能があることが知られている。
現在ZenterのWebサイトには、「GoogleがZenterを買収しました」との短いメッセージが掲載されるにとどまっている。
関連情報
■URL
Zenter(英文)
http://www.zenter.com/
Google公式ブログの該当記事(英文)
http://googleblog.blogspot.com/2007/06/more-sharing.html
■関連記事
・ 「Google Docs & Spreadsheets」にプレゼンテーション機能の追加が発表(2007/04/18)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/06/20 12:45
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