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近日リリースの「Opera 9.5」改良点が明らかに


 ノルウェーのOpera Softwareは22日、公式ブログの中で近々リリース予定のOpera 9.5(コードネームKestrel)での改良点を明らかにした。改良点の中にはレンダリングエンジンの大幅な改良や、パフォーマンスの向上が含まれている。

 Opera Softwareでは、Opera 9のリリース以来レンダリングエンジンの開発を進めており、1年以上の開発の成果が次期リリースとなるOpera 9.5に含まれるという。こうした成果としては、「text-shadow」を含むCSS3サポートの向上、SVGサポートの向上、ECMAScript4の「getters」や「setters」をサポートした新Javascriptエンジンの搭載などが挙げられている。

 全体として、「Operaは引き続き標準規格に準拠した最良のブラウザであることを目指すが、標準規格に準拠していない“悪いコード”を使用しているWebページでもうまく表示できるようになる」という。

 また、ユーザーインターフェイスも改良される。この改良は、了解を得たユーザーから収集した、ユーザーの利用方法についての統計に基づいており、この統計により人気のある機能については、アクセスしやすいようユーザビリティに改良が加えられた。同時に、他のブラウザとの操作性をこれまでよりも統一するようにした。

 アクセシビリティに関しては、Opera 9.5ではスクリーンリーダーをサポート。またキーボードによるナビゲーションを改良し、キーボードショートカットの一貫性を向上させた。

 また、Opera 9.5では各プラットフォームの特長を活かすように改良され、Macユーザー向けには新しいルック&フィールが採用された。Opera for LinuxにはQT4ビルドが追加され、デスクトップに合ったスキンを容易に選ぶことができる。また、Linux、FreeBSD用の64bitパッケージも用意される。

 さらに重要なこととして、Opera 9.5はこれまでよりも速くなるという。速さというのはベンチマークだけでなく、実際のWebページの表示速度でも速くなると説明している。ユーザーインターフェイスの動きが軽くなり、特にUNIX版ではタブの切替えがこれまで以上に高速になるとしている。

 アップルが発表したWindows版のSafariは、描画の高速性などを強調して多くのシェアを獲得することを目標としているため、Operaとのシェア争いが話題になっている。しかし、アップルが採用したベンチマーク計測方法の問題点などが指摘されるに至り、逆にOperaがシェアを獲得するための好機と見なしているOpera開発者もいるようだ。携帯や家電向けOperaが注目されている中で、デスクトップ向けのOpera 9.5がどれだけ普及するか、注目されるところだ。


関連情報

URL
  Operaデスクトップチーム公式ブログの該当エントリー(英文)
  http://my.opera.com/desktopteam/blog/show.dml/1101787

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/06/25 12:15

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