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日国オンライン
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ネットアドバンスの黒木副社長
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ネットアドバンスは2日、「日本国語大辞典」のオンライン版「JKセレクトシリーズ 日国オンライン」を開始した。月額料金は個人向けが1,575円、法人向けが15,750円。同社のオンライン辞典「ジャパンナレッジ」の会員は優待料金で利用できる。
日国オンラインは、「日本国語辞典 第二版(全13巻)」をオンラインで検索・閲覧できるサービス。50万項目、100万用例のほか、風俗・服飾・絵巻物・図誌などの関連図版5,000点を収録。それらを、見出し語や全文、用例、方言などで検索できる。
検索範囲として、見出しや全文はもちろん、用例(全体・本文・出典情報)、方言(全体・異形含む見出し)を設定できる。検索結果は、項目の見出しや語釈の一部、図版情報などを一覧で表示。また、関連項目や親子項目の参照ジャンプ機能を備えるほか、方言欄では、出典番号と出典情報がリンクされており、典拠とされた資料名を確認できる。
日国オンラインは、30以上の辞典・辞書などを収録するジャパンナレッジの追加コンテンツとして提供される。ネットアドバンスの黒木重昭取締役副社長は、「日国オンラインの追加により、ジャパンナレッジのユーザーも増えるだろう」と期待する。「2007年に入ってから日国オンラインのベータ版を教育機関などで試験的に使ってもらっていた。先週、無償トライアル期間が過ぎたが、有償版も使いたいという声も多い。学会で発表したときの反応も良く、日本国語大辞典の知名度をあらためて実感している」と話す。
小学館で国語辞典を手がける佐藤宏編集長は、「紙の辞典と違っていろいろな検索ができる。電子媒体としてできる限りの検索方法を用意し、それらをシンプルに使えるようにした」と話す。「漢字で検索すれば、すべての読み方がわかる上、逆引きも簡単にできる。読み方を調べるだけでなく、用例から文化的背景や、何年から使われていた言葉なのかまでわかる」とアピールした。今後は、日本国語大辞典読者のコミュニティサイト「日国.NET」との連動も検討。「ユーザーが投稿したコンテンツとも何らかの形でリンクしていきたい」とした。
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さまざまな検索範囲を設定可能
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解説ページの例
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.netadvance.co.jp/2007/07/nikkoku_online.html
日国オンライン
http://nikkoku.japanknowledge.com/
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・ 全13巻からなる小学館の「日本国語大辞典」、2007年夏からネット配信(2006/11/14)
( 野津 誠 )
2007/07/02 18:55
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