シマンテックは13日、2007年6月度のスパムレポートを発表した。スパムの傾向としては、画像を利用したスパムの割合が減少する一方で、PDFを利用したスパムが増加しているほか、時事問題や「父の日」などのイベントに絡めたスパムが目立つとしている。
6月のSMTP層における全送信メッセージ中のスパムの割合は平均65%前後で、この割合は最近4カ月変化していない。一方、詐欺メール攻撃とフィッシング攻撃は増加傾向にあり、3月は9%だったものが6月には14%に達した。
全スパムにおける画像スパムの割合は14.5%で、1月の52%をピークとして減少傾向にある。一方、新たな手法としてPDFを利用したスパムが増えており、株式ニュースレターや株式関連のスパム画像をPDFとして添付する手法で、6月17日からの10日間で3,000万人以上のユーザーに送りつけられている。
また、6月25日に開幕したテニスのウィンブルドン選手権の名前を利用して医薬品を販売するスパムや、5月の「母の日」と同様に6月は「父の日」に関連付けたスパムが多く見られたという。
アジア太平洋地域および日本のスパム動向としては、人気タレントや著名人の名前を件名に入れるスパムや、受信者が在住する国の言語や個人の興味に合わせてカスタマイズするタイプのスパムが特徴として挙げられるとしている。
関連情報
■URL
The State of Spam A Monthly Report July 2007(英文、PDF)
http://www.symantec.com/avcenter/reference/Symantec_Spam_Report_-_July_2007.pdf
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・ 日本は架空請求のスパムが多い、シマンテックの月次レポート(2007/06/11)
( 三柳英樹 )
2007/07/13 19:42
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