アンノウンは18日、本の物々交換サイト「Bibuly」のβ版を提供開始した。読み終わって不要になった本を登録しておくことで、他のユーザーのいらなくなった本と交換できるマッチング機能を提供する。
Bibulyは5月9日にα版を開始し、これまで500人限定でサービスを行なってきた。今回、β版に移行するとともに、広く登録ユーザーの募集も開始した。利用は無料だが、本の送料はユーザー負担となる。
Bibulyを利用するには、ユーザー登録の後、自分の「持っている本」を登録する。「持っている本」に登録できる冊数に制限はなく、著者やジャンルによるタグ付け、感想なども入力可能だ。その際に本のコンディションを入力する必要があるが、Amazon.co.jpのWebサービスを活用しているため、ユーザーが本の画像を用意する必要はない。
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「持っている本」を表示する本棚(左)と、ブログパーツ(右)
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なお、「持っている本」に登録するのは原則として交換に出すための本だが、交換に出したくない本も「キープ」設定を行なうことで登録できる。登録した本は本棚の形式で表示されるため、所有する本の管理ツールとしても利用できるとしている。本棚はBibulyのページ上で閲覧できるほか、ブログパーツも用意しており、自分のブログで公開することも可能だ。
「持っている本」を登録したら、次は「欲しい本」を登録する。「欲しい本」は現状では10冊まで登録可能だ。その後、欲しい本を持っているユーザーが現われた際に、Bibulyがマッチングしてその相手に交換申請を出す仕組みだ。
一方、交換申請を受け取ったユーザーは、相手の「持っている本」の中から交換してもいい本を選択すれば、交換が成立。相手とメールで連絡をとって配送の手配をする流れとなる。一方、交換したい本がない場合は断わることも可能だ。その場合は、同じ本を持っている他のユーザーに対して、交換が成立するまで繰り返し交換申請が行なわれる仕組みだ。
アンノウンでは当初、Bibulyについて有料化を予定していたが、登録ユーザーと登録商品を増やすことがまずは重要だとして、当面は無料で提供することにした。Bibulyの運営コストは、広告収入や法人向けのシステム販売で賄うという。
本の物々交換に加えて、9月にはゲームやCD/DVDへの対応も予定している。さらに具体的な時期などは未定だが、古本屋や中古ゲームショップ向けのサービスも検討しているという。Bibuly上で物々交換が成立しないような場合に、Bibulyに参加している中古店に売却したり、逆に中古店から購入できるような機能を想定している。中古店にシステム使用料を課すことで、Bibulyの運営に充てたい考えだ。
関連情報
■URL
Bibuly
http://www.bibuly.com/
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( 永沢 茂 )
2007/07/18 16:22
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