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全国の道路の走行画像をデータベース化、インクリメントPが開発


インクリメントPが取引企業など向けに行なった「パートナーズイベント」の会場
 インクリメントPは、地図上で道路の走行画像が見られるデータベース「モバイルマップNo.1!」を開発した。18日に行なわれた取引企業向けのプライベートイベントで公開した。同システムは、独自の車載型調査システムを使って日本国内の全道路を走行調査し、そこで得られた結果をデータベース化したものだ。

 調査車両にはカメラやGPS、HDDなどが搭載されており、走行を重ねることで画像やデータを取得していく。蓄積されたデータは自動ツールによって取り込み、画像認識技術などを用いて処理する。データからは風景画像だけでなく、道路の形状や交通規制などの道路属性情報、家やビルの形状なども取得してシステムの高精度化を図っているという。

 会場では、実際にデータベースのデモンストレーションも行なわれていた。マウスで地図上の範囲を指定して、表示された位置データをクリックすると対応するエリアの画像が再生される仕組みとなっている。画像は進行方向の前方と後方の2種類が用意されている。交差点を曲がるシーンなども収録されており、まるで実際に自動車に乗って運転しているかのような感覚が味わえる。

 調査車両が走行した距離は約120万kmにも及び、日本全国を回るのに2年間もかかったという。この膨大な現地調査のデータに加えて、国内可住地の航空写真約12万平方kmも組み合わせることにより、全国エリアで高精度な地図情報の提供を実現した。地図と連動した画像データベースはさまざまな企業が開発を試みているが、エリアが限定されているものがほとんどで、同システムのように日本全国の道路をくまなく網羅したものは珍しい。

 インクリメントPでは全国の道路を走破したノウハウを生かして、今後は走行調査による効果的なデータベースのメンテナンスを計画している。ユーザーからの要望が多いエリアについては、データ更新の整備体制も強化していく方針だ。

 なお、同システムはあくまでも企業向けのもので、エンドユーザーが直接見られるものではないが、これを利用したエンドユーザー向けのコンテンツが早く登場することを期待したい。

 今回のプライベートイベントではこのほかに、企業向けのインターネット地図配信サービスや地図応用ソフトの開発キット、3次元立体地図、国際都市地図サービス、多言語に対応した地図データベース、カーナビゲーション事業など、さまざまな地図サービスが展示された。いずれもインクリメントPがこれまで提供してきた地図関連サービスの今後の方針を示したものであり、モバイルマップNo.1!と同様に来場者の注目を集めていた。


地図上にある赤い「▲」印付近の画像を右側に表示。道路を走行した時のように、画像を自動再生することも可能だ 展示では、走行済みのルートを白い線で表わし、地図が真っ白になることでその網羅性をアピールしていた

関連情報

URL
  インクリメントP
  http://www.incrementp.co.jp/
  関連記事:趣味のインターネット地図ウォッチ 第18回
  http://internet.watch.impress.co.jp/static/column/chizu/2007/07/05/

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( 碓氷 貫 )
2007/07/19 18:14

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