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SVG形式で表示した電子国土地図のサンプル(小田急渋沢駅周辺)
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国土地理院は19日、SVG(Scalable Vector Graphics)形式の地図データを一般に公開したと発表した。同日現在で公開しているのは関東から中部にかけての範囲で、25,000分の1地形図の50面分に相当する。
SVGは、ベクトルグラフィックスの標準形式としてW3Cが勧告している規格で、XMLをベースにしているためデータの相互利用に適しているほか、地図のオープンフォーマットとしても活用が期待されている。背景地図(基盤地図)と呼ばれるベースとなる地図をSVG形式で提供することで、さまざまな事業者がこれに情報を重ね合わせて独自の地図情報サービスなどを展開できるようになる。
今回公開したSVG形式の地図データは、官民共同で2006年10月から行なわれている「SVGコンテンツを利用した電子国土の実用的な普及戦略に関する研究」の成果として公開するもの。研究期間は2008年3月までの予定だが、順調に推移したことから、社会実験に使用できるように公開したという。この共同研究では、国土地理院の地図をモバイル端末でも利用する事業の実証も目的としており、今回公開された地図データも、背景地図を携帯電話で使用できるよう簡略化されているという。
公開された地図データは、ビジネスモデルやサービスの検討などに広く使用できる。また、社会実験に向けては、地図データの公開のほか、共同研究のメンバー企業らによって、「電子国土ラボ」サイトの開設、PCなどで利用できるツールの提供なども行なう。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2007/0719c.html
ニュースリリース
http://www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2007/0719d.html
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