インプレスR&Dは25日、国内のSNSに対するヒアリング調査とユーザーの利用動向のアンケート調査の結果を公表した。調査は、「mixi」や「モバゲータウン」など15のサービスを対象に実施した。
それによれば、日本の2007年3月期(2006年4月から2007年3月まで)のSNSの市場規模は、約90億円に上るという。2006年3月期は12億円と推計されており、対前年度比で7.5倍に拡大したことになる。
インプレスR&Dでは、「SNS市場は2006年度後半から市場拡大の勢いが大きくなり、2007年4月以降も引き続きその勢いに衰えは見られない」としており、2008年3月期の市場規模が200億円を突破するのは確実と見込んでいる。
一方、ユーザー利用動向としては、SNSの利用形態について「招待制」と「自主登録制」のどちらがよいかを質問した。それによると、「招待制のほうが参加者が限られるため信頼性や安心感が高くてよい」が36.2%と4割弱に達した。一方、「招待制でも規模が大きくなると信頼性や安心感が低下するためどちらでもよい」とする回答も22.6%と2割を占めた。
インプレスR&Dでは、「信頼性や安心感などで満足できれば、招待制、自主登録制といった形にこだわらない傾向が伺える」としている。なお、同調査では、ユーザーから1,051サンプルの回答を得た。
今回の調査結果は、同社が6月8日に発売した「SNSビジネス調査報告書2007」から抜粋したもの。報告書では、SNSの市場規模やユーザー数、代表的なSNSのビジネスモデルや機能などを比較しているほか、ユーザーの利用動向のアンケート調査の結果などを掲載している。価格は、A4版印刷冊子が52,500円、PDFファイル(プリントアウト可能)が52,500円、PDFファイル(プリントアウト不可能)が26,250円。
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SNS市場規模の推移
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.impressholdings.com/release/2007/068/
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・ 2006年度のSNS市場は60億円超、広告売上が牽引し3年後は550億円に(2006/11/30)
( 増田 覚 )
2007/07/25 17:58
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