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中学生ネット利用者の1割がファイル交換ソフトを利用、ネットスター調べ


ファイル交換ソフトの利用状況
 ネットスターは26日、中学生のインターネット利用実態に関する調査結果を公表した。それによれば、回答者の1割はファイル交換ソフトを利用したことがあるという。調査は、同社がマクロミルに委託して、7月18日および19日にWebアンケート方式で実施。中学1年生から3年生までの男女515人から有効回答を集めた。なお、中学生を対象にWebのみで行なわれた調査で、サンプル数も515人であることから、回答傾向が偏っている可能性もあることに注意されたい。

 調査によると、音楽や映画などのファイルをダウンロードしたことがあると回答したのは60.4%。ファイルの入手先では、「正規サイト」が70.7%で最も多かった。その一方、「非合法かもしれないサイト」(29.6%)や「非合法だとハッキリしているサイト」(10.3%)、「友達からファイルをもらった」(25.1%)、「Winnyなどのファイル交換ソフトを利用」(9.3%)など、正規サイト以外から入手しているとの回答も目立った。

 ファイル交換ソフトの利用状況としては、「よくわからない」が67.4%で半数以上を占めたが、「自分で使っている」が10.9%と1割に達した。特に中3男子は18.4%、中3女子は14.6%で、他の学年に比べて利用率が高かった。友人や兄弟、親などがファイル交換ソフトを使っているという回答を合わせると、回答者の3割以上において周囲で利用されていることがわかった。


10人に4人が「ネットいじめ」を実際に見聞き

ネットいじめの実態
 「ネットいじめ」に関する質問では、5.4%が実際にインターネットを使って中傷・いじめ・いたずらをした経験があると答え、9.1%が同様の被害に遭ったと回答し、ともに1割未満にとどまった。しかし、ネットいじめを見聞きしたことがあるとの回答は42.1%に上り、特に中3女子では6割に達した。

 ネットいじめの具体的な手法では、「『死ね』などのメッセージを送る」が64.3%でトップ。以下は、「相手の名前を名乗って掲示板などにウソの書き込みをした」(21.4%)、「事実無根のうわさを掲示板に書き込んだ」(14.3%)が続いた。ネットいじめの“現場”としては、掲示板やブログなどコミュニケーションサイトが主流としている。

 また、インターネットで知り合った人と実際に会ったことがあるとの回答は9.3%で、このうち2割近くが、「異性と二人きりで会った」経験があるという。知り合うきっかけとなるサイトは、「SNSやコミュニケーションサイトの掲示板」が39.6%でトップ。次いで、「自分のブログ・プロフ」(35.4%)、「趣味のサイト」(29.2%)の順だった。「出会い系サイト」で知り合ったという回答は見られなかった。

 このほか、頻繁に利用するサイトとしては、「Yahoo!やMSNなどのポータルサイト」が38.4%で最も多く、「ブログ」が33.2%で続いたほか「YouTube」も27.6%に上った。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.netstar-inc.com/press/press070726.html

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( 増田 覚 )
2007/07/26 17:47

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