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ミクシィの第1四半期決算、売上高は21億4,900万で前年同期比143.9%増


ミクシィの笠原健治代表取締役社長
 ミクシィは31日、2008年3月期第1四半期(4月~6月)の決算を発表した。売上高は21億4,900万円(前年同期比143.9%増)、営業利益は9億1,100万円(同101.4%増)、経常利益は9億1,300万円(同101.9%増)、純利益は4億9,600万円(88.6%増)の増収増益となった。

 事業別では、インターネットメディア事業の売上高は18億1,566万円(前年同期比227.3%増)で、売上高全体の84.5%を占める。ミクシィの笠原健治代表取締役社長は、2007年度第1四半期の主な施策として、「mixiモバイル」のサイトリニューアルや、フォトアルバムおよびmixi動画を全ユーザーに開放したことなどを挙げた。2007年7月末現在のmixiユーザー数は1,110万人、月間PVはPC経由が64億PV、携帯電話経由が52億PVとなる。

 また、ターゲティング広告やSNS機能を活用したタイアップ広告の販売が好調という。なお、売上高のうち広告売上高は16億7,122万円(前年同期比243.8%増)、プレミアム会員料金による売上高は1億4,443万円(同110.4%増)となっている。

 インターネット求人広告事業の売上高は3億3,362万円(前年同期比2.2%増)で、売上高全体の15.5%にあたる。


ゲームやアバターも検討。年齢制限引き下げの可能性も

 mixiの月間PVを見ると、PC経由が前四半期(1月~3月)の69億PVから5億PVの減少。一方、携帯電話経由は、前四半期の40憶PVから10億PV増加している。これについて笠原社長は、「2006年12月からモバイルでもメッセージが送受信できるようになるなど、モバイルの機能強化を行なったことで、それまでPCで見ていたユーザーもモバイルから見るようになった」と説明した。

 笠原社長は、「PC、モバイルともに機能強化を図り、ユーザーの滞在時間を増やしていきたい。今後も改善・改良を続けていくことや、ドラスティックにPVを上げることができるような新機軸性を持ったサービスを追加していきたい。それによって1人あたりの滞在時間も増やしていきたい」と話す。

 新サービスについては、「若年層向けではあるが、モバイルのゲームやアバターも非常に良いサービス」と述べ、これらの可能性を示唆した。「ゲームに関しては、ユーザーに楽しんでもらうためにも、また、そこで何かしらのコミュニケーションが発生するという意味においても検討していきたい。アバターに関しては、写真をアップできる既存サービスがあるので、写真とアバターが混在することの問題など、要検討すべきところ」とした。

 ゲームやアバターなど、若年層向けのサービスを導入した場合、mixiの年齢制限を下げる可能性については、「引き続き検討していくべきところ。未成年の利用によって起きるリスクを回避でき、既存ユーザーにも問題がないとわかれば、利用年齢を引き下げる可能性もある」と述べた。


関連情報

URL
  ミクシィ
  http://www.mixi.co.jp/
  平成20年3月期 決算短信(PDF)
  http://ir.eol.co.jp/EIR/2121?task=download&download_category=tanshin&id=478862&a=b.pdf

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( 野津 誠 )
2007/07/31 20:03

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