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Webベースのウイルスが7月はロシアで大規模感染、ソフォス調査


 ソフォスは2日、7月のWebベースおよびメールベースのウイルス報告数をまとめたウイルス傾向レポートを発表した。

 ソフォスのグローバルモニタリングチームの調査によれば、7月に検知したWebベースのウイルスのうち56.0%を「Mal/Iframe」が占めた。Mal/Iframeは、5月にイタリアのWebサイトを中心に大規模な被害が確認され、その後も感染が各地で相次いでいる。また、新たな傾向としては「Mal/ObfJS」が検出数の17.3%を占めており、6月の10.1%からさらに拡大している。

 7月に検知したWebベースのウイルスをホスティングしている国別にまとめたランキングでは、1位が中国(香港を含む)の49.8%、2位が米国の21.8%、3位がロシアの14.7%となった。中国は6月に続いてのトップとなり、Mal/IframeとMal/ObfJSの大規模感染が発生したロシアが6月の3.5%から大きく比率を上げた。一方、5月にMal/Iframeの大規模感染があったイタリアは、ランキングのトップ10から外れた。

 ソフォスでは、Mal/Iframeの大規模感染が発生する国が毎月変わっていることは、犯罪者たちは特定の国にこだわらず、侵入しやすいWebサーバーを発見すると短期間に重点的な攻撃をしかけている傾向があると指摘。企業がこのような攻撃を防ぐためには、適切なセキュリティ対策を導入してシステムを防御すると同時に、セキュリティポリシーを徹底し、従業員の不適切なWebアクセスを阻止する必要があるとしている。

 メールベースのウイルスでは、7月の報告数1位は「W32/Netsky」の27.2%、2位は「W32/Mytob」の18.3%、3位は「W32/Zafi」のの12.4%など。また、「Mal/Iframe」も9.8%で4位となっており、Webベースのウイルスがメールによっても感染を広げる傾向が続いている。


関連情報

URL
  ソフォス
  http://www.sophos.co.jp/

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( 三柳英樹 )
2007/08/02 15:55

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