ライブドアホールディングスは24日、同社の100%子会社である弥生の全株式を710億円で投資ファンドに譲渡すると発表した。
譲渡先は、MBKパートナーズの運用するファンドが全額出資する特別目的会社のMBKP1。同日、両社の間で契約を締結した。譲渡する株式は200株、1株あたりの譲渡額は3億5,500万円で、総額は710億円に上る。9月28日の譲渡に先立ち、ライブドアホールディングスは弥生から30億円の特別配当金も受け取る予定だという。
弥生は2004年12月に簡易株式交換によりライブドアの100%子会社になった。一方、ライブドアでは2006年1月の「ライブドア事件」以降、コア事業と位置付けたインターネット関連事業以外の事業や子会社について譲渡などにより整理を進めており、弥生についても今後の経営戦略の位置付けを模索していたという。
弥生の譲渡について数多くの打診を受け、ライブドアホールディングスでも100社を超える潜在的買い手候補に打診し、入札などを通じて最終的な譲渡先を決定した。なお、弥生はライブドア事件以降も順調にシェアと業績を伸ばしているとしており、2006年9月期の売上は87億5,000万円、営業利益は37億4,000万円と過去最高益を達成したという。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.livedoor-holdings.co.jp/ir/2007/20070824_01.pdf
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( 永沢 茂 )
2007/08/24 14:22
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