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「Opera 9.5」アルファ版公開、レンダリングエンジンを再設計


「Opera 9.5」アルファ版
 ノルウェーのOpera Softwareは4日、同社ブラウザの次期バージョンである「Opera 9.5」(コードネーム「Kestrel」)のアルファ版を公開した。Windows版、Mac OS版、Unix版を同社サイトからダウンロードできる。

 なお、このバージョンは開発者向けに公開されたベータテスト前のバージョンであり、多数の深刻なバグが含まれている可能性があることから、通常の用途に使うことは勧められていない。

 Opera 9.5アルファ版では、さまざまな面でパフォーマンスの向上が図られた。特にレンダリングエンジンが1年間かけて設計し直された結果、レイアウトアルゴリズムが大幅に改良され、フォントレンダリング速度やビットマップタイリング速度が著しく向上し、ECMAscriptエンジンもより高速で省メモリ化している。Opera社内でのベンチマーク結果では、Opera 8のコアバージョンと比べて50%の速度向上と説明している。

 そのほかに、Webの履歴を自動的にキャッシュし、ページをブックマークしていなくても過去に閲覧したページ内容をインクリメンタルに検索できる履歴検索機能や、Mac OS版、Linux版におけるルック&フィールの向上、内蔵メールクライアント「Opera Mail」の安定性とパフォーマンスの向上、スマートフォンなど他のデバイスと設定内容をシンクロできる機能などが新機能として挙げられる。


履歴検索機能では、過去に閲覧したページをインクリメンタルに検索可能 コミュニティサイト「My Opera」とのシンクロメニューも用意されている

 Opera 9.5アルファ版は、デフォルトでOpera現バージョンとは別々にインストールされるように設定されている。もしアップグレード手順などのテストのために現バージョンに上書きインストールする場合には、Operaの設定とOpera Mailデータのバックアップを行なうよう求められている。

 このバージョンは開発者向けのテスト版であり、同社ではバグレポートを求めている。そのため今までになく詳細な変更ログが公開されているほか、議論するための掲示板やニュースグループが用意されており、そこで事前に情報を得て、既報ではないことを確認した上でバグレポートを行なうよう求めている。

 Opera 9.5アルファ版の公開時期に関しては、公開時期が以前の発表に比べて延期になったことが8月25日に明らかになっていたが、9月の最初の週に公開されたことによって大幅な遅れは避けられた格好となった。


関連情報

URL
  Operaデスクトップ開発チーム公式ブログの該当記事(英文)
  http://my.opera.com/desktopteam/blog/2007/09/04/go-and-get-opera-9-5-alpha-3
  Opera次期バージョン説明ページ(英文)
  http://www.opera.com/products/desktop/next/

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/09/05 12:41

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