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ネットの平和を守るサイバー戦士「ノートン・ファイター」登場

シマンテック、特撮ヒーローで新製品をアピール

「ノートン・ファイター」ショーの開始直前、エントランス上部の大型ビジョンにその姿が
 シマンテックは、セキュリティ対策ソフトの新製品「ノートン・インターネットセキュリティ 2008」「ノートン・アンチウイルス 2008」のパッケージ版を21日に店頭発売したのに合わせ、銅製品の強さと信頼性を象徴するという新ヒーローキャラクター「ノートン・ファイター」を投入する。22日、東京・秋葉原にある量販店「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」においてイベントを開催し、初披露した。

 会場となったマルチメディアAkibaの昭和通り側エントランス付近では、午前11時前になると、つくばエクスプレスの秋葉原駅出口方面から同店に向かう人の波に交じり、ショッカーの戦闘員風の黒装束軍団が顔文字アスキーアートのプラカードを持って現われ始めた。やがて総勢10名ほどが集結すると、エントランス前に設けられた屋外スペースでノートン・ファイターショーが始まった。


横断歩道を渡ってウイルス軍団がやって来た ショー開始前のステージ付近の様子

 ショーは、コンピュータウイルスを表わす黒装束軍団が、ベンチに座っているサラリーマンとOLのノートパソコンを狙うという設定の寸劇。じつはパソコンにはすでにセキュリティソフトが入っており、ステージ上では、これを擬人化した青い男と赤い女のキャラクター(仮に「セキュリティ・ブルー」「セキュリティ・レッド」とでも呼ぶことにする)が2人を守っている。

 最初のほうこそ、ブルーとレッドはウイルスの侵入を阻止しいていたが、最新のウイルスは手口が巧妙化している。彼らセキュリティソフトは、ウイルスの表面的な(アスキーアートの)笑顔にまんまと騙されてしまう。「ひっひっひ、俺たちウイルスは日々進化しているんだよ。お前たち古いセキュリティソフトに見破られてたまるか!」。


セキュリティソフトを欺くことを目論むウイルスたち ウイルスの正体を見抜けず、セキュリティソフトがやられてしまった

 ひとたびウイルスが侵入すると、仲間のウイルスが続々と侵入。ウイルスたちはブルーとレッドを縛り上げ、ステージ内を我が物に踊りまわる。しかし、パソコンを使っている2人はウイルスが侵入したことになかなか気が付かず、やっと気が付いた時にはパソコンの中はウイルスでいっぱい。セキュリティソフトも機能せず、パソコンは使い物にならなくなっていた。

 「どうなってるんだ? ちゃんとセキュリティソフトを入れておいたはずなのに!」とサラリーマン。一方、OLは「こんなことになってしまったら、いったい誰が私たちのパソコンを守ってくれるのよー!」と地面にしゃがみ込んでしまった……。

 「はっはっは。その心配はいりません」。そこで登場したのが、地球とパソコンを守るために生み出されたというサイバー戦士、ノートン・ファイターだった。


セキュリティソフトが機能しなくなり、我が物顔に振る舞うウイルスたち。ダンスがうまい まだ気が付かないユーザーにウイルスが忍び寄る。「お前らのパソコンは、俺たちウイルスでいっぱいさ。もう使い物にはならないぞ」

ようやくパソコンの異変に気付き、愕然とする2人。と、そこに現われたのは…… 地球とパソコンを守るために生み出されたサイバー戦士「ノートン・ファイター」

「ノートン・ファイター」はあなたの家庭にもやってくる!?

ショー当日、「ノートン・ファイター」の黄色いTシャツを着たスタッフがパンフレットを配布していた

「ノートン・ファイター」のWebサイト。まずは、動画やブログなど、インターネット上で展開していくという
 シマンテックによると、ノートン・ファイターは、同社のセキュリティオペレーションセンター(SOC)の北嶋博士の手により生み出された。「軽量でありながら、力強くタフな肉体を兼ね備え、俊敏な動きが特長。インターネット世界を主な活動領域としているが、まれに人間体として実社会にも登場する」という。

 ボディは、シマンテックのコーポレートカラーである黄色をベースとしており、身長は1.7ナノメートルから1.7メートルまで可変する。1.7ナノメートルというのは、パソコンの中にいる時の大きさだ。

 なお、このヒーローは世界中をたった1人で守るというわけではなく、「通常なら、各家庭に3人までいることができる」。

 シマンテックが、PCユーザー1,000人を対象に9月に実施したオンライン調査によると、「あなたが自分や家族を守ってもらいたいヒーローは?」との設問で、70%以上の人がアニメや特撮物に登場したヒーローやキャラクターを挙げたという。上位3位はドラえもん(14.1%)、スーパーマン(10.9%)、ウルトラマン(7.5%)で、以下、仮面ライダー、スパイダーマンと続く。

 この結果を受けてシマンテックでは、日本のインターネットユーザーに対するセキュリティ啓蒙のキャンペーンを展開するにあたり、「日本において過去数十年以上にわたり子供から大人まで世代を問わず親しまれ続けている『特撮ヒーロー物』の枠組みを取り入れ、ノートン・ファイターを生み出した」と説明する。

 セキュリティソフトのノートン製品をヒーローに、普段は目に見えにくいパソコンの脅威を敵役のモンスターにたとえることで、子供やシニアにもセキュリティを理解してもらうのが狙いだという。具体的には、感染モンスター「ゲルウイルス」、変幻モンスター「モクバクバ」、分裂モンスター「ワ〜ムン」、暗躍モンスター「ボットラス」、詐欺モンスター「フィッシンガー」の5種類がキャスティングされている。22日にオープンしたノートン・ファイターのWebサイトにおいて、追って詳細を伝えていく。


記者も、JR秋葉原駅の昭和通口を出たところで、パンフレットをもらった 手強そうな敵役モンスターが紹介されている

 さて、ショーのステージに戻ると、颯爽と現われたノートン・ファイターはウイルスの正体などは最初からすべてお見通し。ウイルスたちの総攻撃に対しても必殺技「360度アタック」で軽く一網打尽にし、ショーは終了した。

 当日は朝からマルチメディアAkibaで、表紙に「どこからでもかかってこい。ノートン・ファイター、見参! 『序章』」と書かれた小さなパンフレットが配られた。そのおかげもあり、ショーの会場には、このパンフレットを手に新ヒーローを見に来た親子連れや、外国人買い物客らの姿も目立った。また、ショー終了後には撮影会も開かれ、修学旅行中と思われる女子中学生がノートン・ファイターを囲んで記念撮影していた。

 シマンテックでは、同日午後には渋谷でもイベントを開催。今後は全国の店舗でも同様のイベントを実施して、認知を図っていきたいという。今回は登場しなかったが、上記の5種類のモンスターとの戦いも見られるかもしれない。


「げげっ、こいつは今までのセキュリティソフトとはちょっと違うぞ。おいみんな、油断するな。全員でフルパワーになって攻撃だ。それ、とりかこめーっ!」 「はっはっは。トドメだウイルスども。必殺、 360度アターック!」。なお、ノートン・ファイターは4つの必殺技を持つという

「ノートン・ファイター」世界展開の可能性も?

シマンテック コンシューマ事業部門ストラテジックマーケティングシニアマネージャのアントン・ヴァンデット氏(左)
 ショーの終了後、シマンテックのアントン・ヴァンデット氏(コンシューマ事業部門ストラテジックマーケティングシニアマネージャ)に話を聞いた。

──ノートン・ファイターというキャラクターを投入することになった経緯を教えてください。

 コンシューマにとっていちばんの問題は、インターネットの脅威の度合いや複雑さを十分に理解していないことです。そういった知識の不足が原因で、レベルの低いウイルス対策ソフトで十分だろうという認識が生まれてしまいます。しかし、今日のように脅威が大きく様変わりし、しかも変化が速い状況においては、それだけでは不十分です。脅威のターゲットの95%が個人ユーザーであるという調査結果もあります。また、ボットの感染数は、アジアにおいて日本が4番目に多いという統計もあります。

 一方、我々が最近行なった調査では、フィクションのキャラクターが親しみやすい、なじみやすいという結果が出ました。そこで、ヒーローキャラクターのノートン・ファイターを通じて、真の脅威を伝えていきたいというのが狙いです。

 もう1つ、技術的ではない方法で、ノートン製品が他の製品と比べていかに強力かということをコンシューマの方に伝えたかったという意図もあります。

−−ノートン・ファイターのデザインやキャラクター設定でイメージしたもの、意識したことは?

 すごく日本的なキャラクター、特撮ヒーローといったものを作り出したいと思いました。それは、力が強いということだけでなく、戦っても強いというイメージです。そうすることによって正義と悪を対峙させることができると思いました。新たな脅威が生まれた時に、それに対応する新しいモンスターを用意します。

──日本の特撮ヒーローは海外でも人気です。ノートン・ファイターの世界進出計画はありますか。

 ノートン・ファイターは日本発のアイディアですが、シマンテックにグローバルレベルでプレゼンテーションしました。私は最初、「そういうのは日本だけでしょ」という反応が返って来るのかと思っていましたが、そうではありませんでした。「ワーオ!」と、高い関心が示されました。今は日本に焦点を絞っていますが、もしかしたら海外進出もあるかもしれません。

──ありがとうございました。


「ノートン・ファイター」に助けられた2人が記念撮影 報道関係者に配られた、完全部数限定だという特製ポスター

関連情報

URL
  「ノートン・ファイター」Webサイト
  http://www.nortonfighter.com/

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( 永沢 茂 )
2007/09/22 20:05

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