ニワンゴは1日、インターネット上の動画にリアルタイムでコメントを付けられるサービス「ニコニコ動画(RC)」に投稿される動画に対して、権利保護を強化する方針を発表した。権利者との個別の話し合いにより、権利保護システムや監視体制の強化、利用者への啓発活動に取り組む。同様の方針は、ニコニコ動画用の動画投稿サイト「SMILEVIDEO」にも適用する。
これまでもニワンゴでは、権利保護を目的とした取り組みとして、権利者からの削除申請に基づいて違法投稿動画を削除したり、権利侵害を理由として削除した動画と同様の動画ファイルが再投稿された場合、システム上で自動検知して削除する仕組みを導入している。また、ニワンゴに事前登録した権利者に対しては、削除申請と同時に動画の閲覧停止を実行できるシステム「権利侵害対応プログラム」を提供している。
今回発表した方針には、権利者との対話に基づいて、これまでの権利保護をさらに強化することが盛り込まれている。具体的には、権利者が削除申請をした動画について、作品や番組のタイトルを指定して包括的に削除できるようにするための監視・削除体制を整備する。詳細については、権利者との個別の話し合いによって取り決め、権利侵害動画を発見した場合には速やかに削除する体制を構築するとしている。
また、権利侵害対応プログラムに登録している権利者の意見を取り入れ、同プログラムで提供されるシステムの機能強化・拡張を継続する。そのほか、ニコニコ動画およびSMILEVIDEOにおいて、利用者に対して著作権などの権利問題に関する啓発活動を行なうためのページを用意することなどが挙げられている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://info.niwango.jp/pdf/press/2007/20071001.pdf
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( 増田 覚 )
2007/10/01 15:52
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