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Skype創業者のNiklas Zennstrom氏がCEOを退任 |
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米eBayは1日、同社の完全子会社であるSkypeの共同創業者Niklas Zennstrom氏がCEOを退任したと発表した。 Zennstrom氏は2003年にSkypeの創業メンバーの1人となり、eBayに買収された後にもSkypeのCEOを務めていた。同氏は今後、Skype取締役会の非常勤会長となる。eBayは後継CEOを探しており、それまでの間はeBayの最高戦略責任者であるMichael van Swaaij氏がCEOを代行する。 この発表にあわせて、eBayが2005年にSkypeを買収した際に契約していたアーンアウト契約の結果も明らかになった。アーンアウト契約とは、企業を買収する際に買収金額を一括して支払うのではなく、一部の金額を支払った後に一定期日までに特定の条件が満たされた場合に限り、残りの金額を支払うという内容の契約のことだ。 eBayがSkypeを買収した際には、2008年から2009年初頭までにSkypeが達成すべきアクティブユーザー数、売上、純利益などの数字に基づき、最大12億ユーロ（約17億ドル）を支払う契約が交わされていた。 今回明らかになったのは、Skypeがこの目標を達成できなかったとして、3億7,500万ユーロ（約5億3,000万ドル）がSkypeに対して支払われたということだ。これは当初予定されていた最大額の3分の1に満たない。eBayではこの金額の算定がSkypeのアクティブユーザー数など、期待されていたSkypeの成長度合いを考えると妥当だと説明する。 eBayのSkype買収に関しては、買収が発表された時から成功が疑問視されていた。実際、現在に至るまで両社の間のいわゆる“シナジー効果”は生まれておらず、買収がうまくいっているとは言い難い。また今回の発表では、Skypeに社長として出向していたeBayのHenry Gomez氏が、eBayのコーポレートアフェア担当シニアバイスプレジデントとしてeBayに戻ることも発表された。SkypeがeBayの戦略上どのような役割を果たすことになるのか、それとも別の道を歩く選択肢も考慮されているのか注目されるところだ。 一方、Zennstrom氏は、P2P技術に基づくインターネットテレビ企業のJoostにも参画している。奇しくもJoostは1日、招待状に基づくプライベートベータテストを終え、ベータ版クライアントソフトウェアを誰もがダウンロードできる公開ベータテストを開始したばかりだ。これによってJoostはついに本格的にビジネスへ向けて踏み出したことになる。それ以外にも同僚と設立した投資会社のAtomico Investmentsを通してFON、Last.fm、Technoratiなど数多くの有望企業への投資を行なっている。 関連情報 ■URL ニュースリリース（英文） http://investor.ebay.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=266724 ■関連記事 ・ 米eBay、Skypeを約26億ドルで買収（2005/09/12） ・ 米eBayによるSkypeの買収はオークションをどのように変革するのか（2005/09/13） ・ 米eBay、オークションの商品画面に「Skype Me」ボタン（2006/06/15）
（ 青木大我 taiga@scientist.com ）
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