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ハリウッド女優のヌードを詐称するスパムが急増、ソフォス調査


 ソフォスは3日、同社が9月に全世界で検知したマルウェアを集計した「月間トップ10ウイルス」を発表した。それによれば、ハリウッド女優のヌード写真を詐称して、トロイの木馬をダウンロードさせるスパムメールが出回ったことから、メールを通じて感染するウイルスの割合が増えたという。

 これは、アンジェリーナ・ジョリーなどのハリウッド女優のヌード写真を詐称したメッセージにより、不正侵入を許す悪質なペイロードに感染させるトロイの木馬「Pushdo」。ソフォスによれば、9月最終週には、24時間以内に配信された感染メールの5通に4通までをPushdoが占めていたという。これに伴い、ウイルス感染メールの割合は、8月の1,000通に1通から、9月には833通中1通(0.12%)に上昇した。メールを通じて感染するウイルスのランキングでは、全体の29.9%を占めた「Netsky」が最も多く、Pushdoが27.4%で続いた。

 また、Webを介して感染するウイルスのランキングでは、全体の59.5%と過半数を超えた「Mal/Iframe」が9月に続いて1位。Mal/Iframeは、中国で多くの感染が見られ、9月のランキングでは全体の6割を占めている。2位はマルウェアをダウンロードする「Mal/ObfJS」で17%。9月にソフォスが新規に検知した感染Webページは、1日平均約5,400件だった。

 このほか、Webを通じて感染するウイルスをホスティングしていた国別ランキングでは、中国(香港を含む)が54.9%で、9月に続いて1位だった。2位は米国(17.1%)、3位はロシア(14.4%)で、上位3カ国で全体の85%を占める結果となった。4位は3.7%のウクライナだが、同社のアナリストは「ウクライナに所在するWebサイト数が世界に占める比率を考えると、不適切に高い感染比率といえる」と指摘。ウクライナのIT管理者の間で脅威対策の知識が不足していることに起因すると分析している。


アンジェリーナ・ジョリーのヌード写真を詐称したスパムメール

関連情報

URL
  ソフォス
  http://www.sophos.co.jp/

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( 増田 覚 )
2007/10/03 20:34

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