横浜市病院経営局は2日、ファイル交換ソフト「Winny」のネットワーク上に業務関連情報などが流出した件について調査結果を発表した。流出した個人情報は、過去に横浜市立市民病院に入院していた患者など合計3,733人分に上ることが判明した。
横浜市病院経営局では9月26日、同局職員の自宅PCから、ファイル506件とメール1,601件が情報が流出し、このうち1割程度が業務用だったと発表していた。具体的には、同職員が作成した同期職員名簿約60人分やシステム関連資料、研修資料が含まれていたほか、プライベートな写真や動画、音楽ファイルなども流出したという。なお、今回の流出は9月25日に同局にあった匿名の電話と、総務省地域情報室から神奈川県システム課経由での指摘により発覚。同職員がWinnyを使用していたことや、9月23日にウイルスに感染したことなどをつきとめた。
10月2日付の発表によると、同期職員名簿のほか、新たに3,675人分の個人情報も含まれることがわかり、合計3,733人分の流出が判明したという。内訳は、同期職員名簿58人分、過去に横浜市立市民病院に入院した患者情報が1,532人分、横浜市職員2,078人分、企業・病院の社員名など65人分。患者情報には氏名や診療科名、年齢、状態などのほか、一部には病名も含まれていたが、住所や電話番号、生年月日などの情報はなかったとしている。
なお、調査は、感染したウイルス「Antinny」の特徴から、流出したと考えられるファイルおよびメールについて全件調査した。調査対象はファイル506件のほか、メール2,345件のうちダイレクトメールなどを除く業務関連メールおよび添付ファイル付きの個人メールの合計285件を対象に調査したという。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.city.yokohama.jp/me/byouin/kisya/071002.html
患者さんの個人情報等の流出について(お詫び)
http://www.city.yokohama.jp/me/byouin/kisya/071002_1.html
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( 永沢 茂 )
2007/10/04 18:07
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