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ウイルス被害の分散化傾向がさらに顕著に、トレンドマイクロ10月度調査


 トレンドマイクロは6日、2007年10月度のウイルス感染被害に関するレポートを発表した。レポートは、2007年10月に日本のトレンドマイクロに寄せられたウイルス被害件数をまとめたもの。総報告件数は4,950件で、9月の4,765件から微増している。

 個々のウイルスの被害報告数によるランキングは、バックドア型の「BKDR_HACDEF」とトロイの木馬型の「TROJ_DLOADER」がともに25件で1位。以下、Webページに不正コードを埋め込む「HTML_IFRAME」が24件で3位、トロイの木馬型の「TSPY_MARAN」が22件で4位などとなっている。

 被害報告数上位10位までの合計は187件で、全報告数に占める割合は3.8%となっている。トレンドマイクロでは、この割合はこれまでで最も低いもので、不正プログラムの多様化と感染被害の分散化の傾向が一層進んでいるとしている。

 また、ランキング8位の「BKDR_AGENT」の亜種に、侵入したPCの言語設定に応じて異なる活動を行なうトロイの木馬が確認されたと警告。このトロイの木馬は、PCの言語設定が日本またはインドネシアの場合にはOSを起動不能にし、言語設定が中国の場合には何もしないといった、特定の国や地域を狙った「ターゲット攻撃」の挙動を示しており、攻撃がより複雑化している傾向が伺えるとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://jp.trendmicro.com/jp/threat/security_news/monthlyreport/article/20071106015120.html

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( 三柳英樹 )
2007/11/06 18:05

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