米Seagate Technologyの外付けHDD製品「Maxtor Basics Personal Storage 3200」に、ウイルスが混入した状態で出荷されたことが明らかになった。
Seagateによれば、2007年8月以降にMaxtor Basics Personal Storage 3200を購入した場合に、製品にウイルスが混入している可能性があるとしている。この問題は、ロシアのKaspersky Labsが製品にウイルスが混入しているとしてSeagateに通報したことにより発覚。Seagateでは調査の結果、中国の下請企業の工場で生産された少数のユニットにウイルスが混入していたことを確認したとしている。
Seagateでは、この問題の確認後すぐに出荷を停止したが、問題の発覚前にウイルスが混入した状態で販売された可能性があるとして、謝罪している。
混入したウイルスは、Kasperskyの名称では「Virus.Win32.AutoRun.ah」と呼ばれるもので、感染するとオンラインゲームのパスワードを盗み出し、中国にあるサーバーに送信する挙動を示す。影響を受けるゲームは「World of Warcraft」の他は中国のゲームだという。
Seagateでは、問題となったウイルスが駆除可能なウイルス対策製品の情報を掲載しているほか、Kasperskyの提供によるウイルス対策製品の試用版を案内している。
関連情報
■URL
Seagateによる情報(英文)
http://www.seagate.com/www/en-us/support/downloads/personal_storage/ps3200-sw
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( 三柳英樹 )
2007/11/14 17:24
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