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分散コンピューティングによるハイビジョンアニメ製作プロジェクト |
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NTTデータ、イージア、WHIRLWINDの3社は15日、分散レンダリングによるデジタルハイビジョンアニメ製作プロジェクトを開始した。無償配布の専用ソフトを使用すれば参加できる。 今回のプロジェクトは、NTTデータの分散コンピューティング「cell computing βirth」の一環として実施される。分散コンピューティングと、既存のアニメ製作技法を組み合わせて、デジタルハイビジョンに対応したアニメーションを製作する実証実験を行なう。 実証実験では、フルハイビジョンアニメ作品「The Bride」のパイロット版（約30秒）を製作し、一般公開する。同作に登場する洋館の3DCGモデリングで、分散レンダリングを使用。これにより、さまざまな角度から見た背景画像を、これまで以上にリアルに表現するという。プロジェクト実施期間は2008年1月31日までの予定。レンダリング期間は2007年12月28日で終了する。完成したアニメ作品は、上映およびインターネット配信を予定する。 また、分散レンダリングに参加したいがソフトをインストールするには抵抗があるユーザーのために、「LiveCD」によるクライアント環境も用意した。ユーザーはCD起動用ISOイメージをダウンロード後、CD-Rに焼いて、CDブート起動をするか、仮想マシンを作成し、ISOイメージを指定して起動する。LiveCDは、LinuxベースのOS「Ubuntu 7.10」日本語版をもとに、NTTデータ開発の「TOMOYO Linux」を組み込んでいる。基本機能はUbuntuと同様だ。 NTTデータでは、分散コンピューティングプロジェクトを2005年2月から実施しており、これまで、「みんなでCGアニメを創ろう!／elecle@cellcomputing」など4プロジェクトを完成。現在は「ゲノムのパズルを解こう!／ヒトゲノム染色体間法則性解明プロジェクト」「関ヶ原の合戦シーンをつくろう／sekigaharaプロジェクト」を実施している。今回の実証実験では、過去の実験で検証した技術に加え、sekigaharaプロジェクトで開発、オープン化したJavaのレンダリングソフトも利用している。 関連情報 ■URL ニュースリリース http://www.nttdata.co.jp/release/2007/111500.html デジタルハイビジョン環境におけるアニメーションの研究と実証 http://www.hd-animation.jp/ ■関連記事 ・ 花粉飛散経路を分散コンピューティングで計算、NTTデータらがプロジェクト（2006/02/21） ・ NTTデータ、テレビアニメを分散コンピューティングで制作するプロジェクト（2005/03/01）
（ 野津 誠 ）
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