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マイクロソフト、「Windows Live OneCare」の最新版を12月4日発売


製品ラインアップ
 マイクロソフトは、セキュリティ対策ソフト「Windows Live OneCare」日本語版の最新バージョン(2.0.2392.4)を12月4日に発売する。

 パッケージ価格は通常版が6,825円、優待版が4,725円。PC同時購入版(オープン価格)や、ダウンロード版(5,775円)も用意する。対応OSはWindows Vista/XPで、3台までのPCにインストール可能。サポート期間は1年間。

 Windows Live OneCare バージョン2.0では、PCの起動時間短縮など、パフォーマンス向上を図る機能「スタートアップ最適化」や、LANで接続された複数台のPCのセキュリティ状態などをまとめて管理できる機能「OneCareサークル」を追加した。


初心者や家庭内での利用に便利な機能追加

 スタートアップ最適化では、Windows起動時に立ち上がるソフトや、常駐アプリケーションを無効にすることで、PCのパフォーマンスを向上させる。スタートアップフォルダはもちろん、レジストリ内にあるアプリケーションも把握して、使用を停止できる。

 Windows Live OneCareの設定から、チューンアップ項目を選び、「スタートアップ設定の変更」をクリックすると、「未使用プログラムの無効化」ウィンドウで、PC内の常駐アプリケーションを表示する。その中から、任意のアプリケーションの「無効」ボタンをチェックする。

 OneCareサークルでは、LANで接続されたPCで、Windows Live OneCareをインストールしているものを表示し、各PCのセキュリティ状態を把握できる。「危険」と表示されているPCがあれば、具体的な対策方法も提示。さらに、サークル内で管理者権限(ハブ設定)が与えられているPCから、ワンクリックで遠隔処置が可能だ。このほか、サークル機能では、プリンタの共有設定も行なえる。

 また、基本機能であるウイルス検出エンジンも強化した。ウイルス対策チームは従来のアメリカに加え、日本とアイルランドにも設置し、より広範囲かつ迅速な定義ファイルの作成が可能になったという。Windows Vistaの64bit版にも対応した。なお、Windows Live OneCareのインストールには、Live ID(無料)が必要となる。インストール時に使用したIDを2台目以降にも入力して、同一サークルの認識に使用する。


Windows Live OneCareの画面 スタートアップ最適化機能

OneCareサークルの画面 サークル内PCに危険性がある場合

OSや無償アプリの基本機能にプラスするOneCare

 マイクロソフトWindows本部業務執行役員本部長の大場章弘氏は、「家庭で複数台のPCを使うことが本格的になる時代。PCの用途が広がる中、家庭や小規模なオフィスでの利用に最適な製品がWindows Live OneCare」と説明した。

 また、Windows本部でWindows Live OneCareを扱うことになったと報告。「製品の供給形態がパッケージとオンラインになっており、量販店やさまざまなパートナーと協力して進めるため、Windows本部で推進することになった」という。

 さらに、マイクロソフトが掲げる「ソフトウェア+サービス」を挙げ、「今後はオンラインサービス事業部とも密接に連携してビジネスを進めることで、ユーザーから見たときにシームレスな環境を実現していきたい」と語った。

 同社Windows本部コンシューママーケティング部マネージャの藤本恭史氏は、マイクロソフトが提供する一般ユーザー向けのセキュリティ対策について説明した。「Windows VistaおよびInternet Explorer 7に標準搭載される機能、無償のフィルタリングソフト『Windows Live OneCare ファミリーセーフティ』に加え、これらすべてを補完あるいは機能追加してトータルなケアを提供する製品が有償のOneCare」とした。

 セキュリティベンダーだと、自社製品について、動作の速さや新種ウイルスへの対応状況をアピールすることが多いが、マイクロソフトではそういった点を強調していない。同社Windows本部プロダクトマネジメントプロダクトマネージャの原田秀典氏は、「ウイルスへの対応状況は各社とも90%以上のところで競っている。マイクロソフトのセキュリティの考えとしては、定義ファイルの更新などはもちろんで、あくまでもWindows Updateが大前提となっている。Windows Updateで脆弱性対策を行なった上で、Windows Live OneCareではウイルス対策およびPC初心者にとって便利な機能やパフォーマンスを向上させる機能を提供する」と語った。


マイクロソフトWindows本部業務執行役員の大場本部長 マイクロソフトWindows本部コンシューママーケティング部の藤本マネージャ マイクロソフトWindows本部プロダクトマネジメントプロダクトの原田マネージャ

マイクロソフトの一般ユーザー向けセキュリティ対策 Windows Live OneCareの特徴 訴求のためのプロモーションも強化

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3284

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( 野津 誠 )
2007/11/29 18:42

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