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ライブドア、宿泊予約のベストリザーブをe-まちタウンに売却


 ライブドアホールディングスは30日、同社の100%子会社であるベストリザーブの全株式を、光通信の連結子会社であるe-まちタウン(旧クレイフィッシュ)に譲渡すると発表した。譲渡額は6億7105万1,118円で、譲渡日は12月14日を予定している。

 ベストリザーブは、主にビジネス目的の宿泊予約サービスを展開する会社で、2005年2月に簡易株式交換でライブドアの子会社になった。一方、2006年1月の“ライブドア事件”以降、ライブドアでは事業の選択と集中を進めており、金融事業やISP事業、中古車販売会社のカーチス、会計ソフトの弥生などを譲渡・売却している。今回は、金融機関や投資ファンドなどを含む20社以上にベストリザーブの譲渡を打診し、入札によりe-まちタウンに決定したという。

 現在、ポータルサイト「livedoor」上では、ライブドアとベストリザーブが「livedoor 出張」「livedoor トラベル 国内宿泊」といったサービスを提供している。ライブドアホールディングスによれば、今後は資本関係はなくなるが、提携関係は継続し、e-まちタウンに譲渡後もこれらのサービスは提供していくという。

 e-まちタウンは、1995年に設立されたクレイフィッシュが、2006年に社名変更した会社。インターネットメディア広告事業や中小企業向けのレンタルサーバー事業を展開しており、PC向けでは全国の地域情報を提供するサイト「e-まちタウン」、携帯電話向けサイトでは「得するトラベル」を運営している。現在メインの事業はモバイル向けのインターネット広告事業で、全体の売上の72%を占める。このほか、PC向けのインターネット広告事業が18%で、クレイフィッシュ創業時からのレンタルサーバー事業は残り10%程度を占めるのみとなっている。

 e-まちタウンではベストリザーブの取得の目的について、「宿泊サイトにおいて、予約数を飛躍的に伸ばすためには、当該サービスを集客力のあるサイトといかに結び付けるかが鍵となる。当社はPC・モバイル双方において数多くの有力メディアをパートナーに持っており、マッチングの実現可能性は非常に高いと見ている」と説明。また、同社グループの持つ販売チャネルを活用してクライアント数や客室在庫数の拡大を図れるなど、シナジー効果が期待できるとしている。

 具体的には、すでに2005年12月からベストリザーブと提携してe-まちタウンに宿泊予約のリンクを掲載しているが、これを拡充するとともに、携帯向けメディアでの連携も検討していくという。


関連情報

URL
  ベストリザーブ
  http://www.bestrsv.com/
  ライブドアホールディングスのニュースリリース(PDF)
  http://www.livedoor-holdings.co.jp/ir/2007/20071130.pdf
  e-まちタウンのニュースリリース(PDF)
  http://corp.emachi.co.jp/pdf/2007113001b.pdf

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( 永沢 茂 )
2007/11/30 16:52

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