J.D.パワー アジア・パシフィック(J.D.パワー)は10日、「2007年日本ブロードバンド・インターネット・プロバイダー顧客満足度調査」の結果を発表した。同調査では、FTTHは「ASAHIネット」が、ADSLは「ぷららネットワークス」が1位を獲得している。
本調査は、ADSL以上の通信速度を持つブロードバンド回線を利用するユーザーのISPに対する顧客満足度を調べたもの。全国の18歳から59歳の男女を対象に、2007年9月から10月にかけてインターネット上で調査を実施。調査は、FTTHとADSLの2セグメントに分けて行なわれ、回答者数は各4,050人。
満足度測定にあたっては、「接続品質」や「加入手続き・申し込み」、「ユーザー・サポート」などの8種類の項目が設定され、合計1,000ポイント満点で総合満足度スコアを算出している。
FTTHの顧客満足度では、「ASAHIネット」が577ポイントで第1位となった。特に「接続品質」や「各種費用」など4項目の満足度で他社を引き離しているという。また、第2位は「eo」の561ポイントで、次いで第3位は556ポイントの「So-net」が入った。
ADSLでは、547ポイントで「ぷらら」が2006年に続いて第1位を獲得し、「各種費用」と「加入手続き・申し込み」に対する評価が高かったとしている。第2位は537ポイントの「BIGLOBE」、第3位は535ポイントの「So-net」。
総合満足度の平均スコアは、FTTHが540ポイント、ADSLが527ポイント。同数値は2005年以降低下傾向にあるが、J.D.パワーではサービス品質や内容が劣化したのではなく、利用者の意識変化にあると説明。プロバイダーが提供する各種サービスの利用率は、FTTH・ADSLともに2006年から上昇しており、プロバイダーに対するユーザーの意識は「さまざまなサービスやサポートを提供してくれる」点に今後シフトすると予想している。
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FTTHの顧客満足度ランキング
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ADSLの顧客満足度ランキング
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関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.jdpower.co.jp/press/pdf2007/2007JapanISP_J.pdf
■関連記事
・ FTTH、ADSLともに「ぷらら」が一番人気~2006年ISP顧客満足度調査(2006/12/11)
( 村松健至 )
2007/12/10 17:56
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