ネットエージェントは27日、クリスマス期間中におけるファイル交換ソフト「Winny」のノード数を公表した。集計期間は12月22日から25日で、平均約33万強のノード数を観測した。この数値は今夏に同社が公表した数値と比較して、やや減少の傾向にあるという。
Winnyのノードとは、Winnyを起動してP2Pネットワークに接続しているPCのこと。ノード数は11台のWinny検知システムによって得られたノード情報より、平日で延べ約350万ノードの中からユニーク(固有)ノードを抽出している。
集計結果によると、最もノード数が多かった日は、24日で35万3,471件だった。対昨年比で61,752件減少している。ネットエージェントでは、「私的録音録画小委員会による『ダウンロード違法化』への法改正の動きなど、昨今の社会動向に影響されてか、2006年の同数値と比較してもやはり減少傾向を示している」と分析する。
ただし、ユニークノード数は35万前後であることから、休日にWinnyを起動しているユーザーは数多く存在する。ネットエージェントは、「依然としていわゆる『漏洩ファイル』の拡散が、一気に加速する危険性が非常に高いということを示している」と指摘している。
関連情報
■URL
Winnyノード数の推移
http://forensic.netagent.co.jp/winny-node.html
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( 野津 誠 )
2007/12/27 12:37
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