警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは24日、オンラインゲーム会社のサーバーに不正アクセスし、3,606万円相当のゲーム内通貨を騙し取ったとして、不正アクセス禁止法違反などの疑いで、福井県福井市の高校2年生の少年(16歳)を逮捕したと発表した。
少年は、2007年10月4日から6日にかけて、インターネットで入手した他人のIDを使い、オンラインゲーム会社ネクソンジャパンのサーバーに不正アクセスし、課金決済システムを操作。実際の購入ポイント(7,000)を計13回にわたり改竄し、合計で3,606万ポイント(1ポイント1円相当)を入手した。
ネクソンジャパンによれば、オンラインゲーム「マビノギ」において、NEXONポイントの不正チャージが行なわれたという。少年が入手したIDとは、同社が保有するテストIDおよび元社員のIDなど約100ID。少年が過去に同社のサーバーへ不正アクセスして得たものだという。100IDのうち10IDがポイントの不正チャージに利用された。
ネクソンジャパンは、「10月4日から段階的に13回にわたり不正チャージが行なわれており、確証を得たのは、相当額(3,606万円)の金額がチャージされた10月6日。即日セキュリティ面の対処と調査を開始し、6日の時点でセキュリティの安全が確認され、翌日7日に警察へ届け出た」と説明している。また、「今回のような件は初めて」とのことで、「事件の発覚後、弊社では迅速に安全対策を見直し、セキュリティシステムおよび24時間の監視体制を強化。対策実施以降、同様の被害は出ていない」としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.nexon.co.jp/JP/Page/NX.aspx?url=notice/support_annc_cont&oidArticle=1347
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( 野津 誠 )
2008/01/24 19:33
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