全国銀行協会は8日、2007年12月末時点におけるインターネットバンキングの不正引き出しの被害状況を発表した。調査は、同協会に加盟する正会員・準会員187行を対象に実施したアンケートをとりまとめたもの。
それによれば、2007年には181件の不正引き出しが確認され、被害額は合計1億3,300万円に上った。2006年の被害件数は44件、被害総額は4,300万円だった。このことから、1年間で被害件数は4倍以上、被害総額は約3倍に拡大していることがわかった。
全国銀行協会では、2005年2月に施行された預金者保護法の趣旨や立法時の附帯決議などを踏まえ、盗難通帳やインターネットバンキングによる不正引き出しについても、盗難キャッシュカード被害と同様の被害補償を実施することを検討中という。検討結果は、近日中に公表するとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.zenginkyo.or.jp/news/2008/02/07110000.html
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( 増田 覚 )
2008/02/08 14:09
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