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ロシアから配信されるスパムが急増、ソフォス調査


 ソフォスは13日、2007年第4四半期(10~12月)のスパム最多送信国ワースト12を公表した。調査は、世界に展開しているSophosLabsのリサーチャーが受信したスパムを分析したもの。今回は、ロシアからのスパム配信が劇的に増加した。

 ソフォスでは、「世界の全スパムのうち8.3%(スパム12通中1件の割合)は、ロシアから配信されている。大陸別のランキングでは、アジアとヨーロッパが北米を超えた。ロシアからのスパム配信が増加したことが、大陸別の順位にも大きく影響を与えた」としている。

 スパム送信国ワースト12の上位を見ると、1位は米国(21.3%)、2位はロシア(8.3%)、3位は中国(4.2%)だった。米国からのスパム送信率は依然として高い。ソフォスによれば、世界中のスパムの5件に1件は、米国のハッキングされたPCから配信されていることになるという。

 また、今回の結果では、全スパムの3分の1が米国とロシアから配信されていた。ソフォスは、「スパムをきっかけにマルウェアに感染し、ボットネットに組み込まれてしまったPCが、この両国に多数存在していることを示している」と分析する。

 大陸別スパム送信のランキングでは、1位がアジア地区(32.1%)、2位がヨーロッパ地区(27.1%)、3位が北米地区(26.5%)だった。これまでトップだった北米地区のスパム送信比率は前回の32.3%から5.8%減少した。

 このほか、2007年第4四半期のトピックとしては、MP3を使った「pump-and-dump(株価操作詐欺)」スパムを紹介している。これは、2007年10月に発見されたもので、フィルタリングソフトを回避するためMP3ファイルを添付している点が特徴だ。ファイルは有名アーティストの楽曲名になっているが、開くと音声で無名企業の株式を購入するように勧められるという。


関連情報

URL
  ソフォス
  http://www.sophos.co.jp/

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( 野津 誠 )
2008/02/14 11:17

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