日立製作所は14日、東京電力と中部電力の火力発電所2基に関する報告書類が、インターネット上に流出したと発表した。作業を委託した子会社社員のPCがウイルスに感染し、Winnyネットワークに流出したと見られている。なお、発電所の安全に影響を及ぼすような情報は含まれていないとしている。
流出した情報は、東京電力の姉崎火力発電所3号機と中部電力の碧南火力発電所2号機についての、試運転に関する報告書類。日立製作所から作業を委託されたバブコック日立の社員が所有する個人PCから、ファイル交換ネットワーク上に流出していたことが12日までに判明したという。この社員のPCにはWinnyがインストールされており、暴露ウイルスに感染したことでPC内のデータが流出したと見られている。
日立製作所では、流出した情報の内容を確認・検証した結果、発電所の安全に影響を及ぼすような情報は含まれていないと説明。また、今回の事態を重く受け止め、継続的な各種情報セキュリティ対策を講じるなど、再発防止に取り組むとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(日立製作所)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/02/0214b.html
ニュースリリース(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/08021402-j.html
ニュースリリース(中部電力)
http://www.chuden.co.jp/corpo/publicity/press2008/0214_4.html
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( 三柳英樹 )
2008/02/15 12:29
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