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国内PC向けオンラインゲーム市場は820億円、アイテム課金牽引で26%増


PC向けオンラインゲーム市場予測
 矢野経済研究所は21日、国内オンラインゲーム市場に関する調査結果を発表した。2007年度の推定市場規模は、PC向けが前年比26.1%増の820億円、ゲーム専用端末向けが44%増の496億円、アーケード市場が41.3%増の1,570億円で、いずれも順調に推移している。

 調査は2007年8月から12月まで、国内のゲームデベロッパーなど50社を対象に実施。矢野経済研究所の専門研究員が面接取材をしたほか、電話・ファックス・メールによるヒアリングも併用した。PC向けおよびゲーム専用端末向けの市場規模は、パッケージソフト売上高に加え、定額課金とアイテム課金をあわせたパブリッシング売上高を集計した。

 PC向け市場は、ポータルサイト型のサービスが増加傾向で、パッケージソフトの販売本数が減少。パッケージソフトのインストール自体を無料とするタイトルも増えていることから、パッケージソフト売上高は前年比15%減の17億8,000万円に縮小した。一方、アイテム課金制売上高は、51.3%増の502億5,000万円に拡大。定額課金制は、0.9%増の299億6,000万円と横ばいだった。2011年度にはPC向け市場が、1,068億7,000万円になると予測している。

 ゲーム専用端末向け市場では、次世代ゲーム機向けのオンライン対応ソフトが増えたことにより、パッケージソフト売上高が前年比52.1%増の421億8,000万円と急増。パブリッシング売上高は、10.3%増の73億6,000万円だった。2011年度のゲーム専用端末向け市場は、95億円になると予測している。

 矢野経済研究所ではこのほか、オンラインゲームに関するユーザー動向調査の結果も発表した。調査は2007年10月から12月まで、オンラインゲームの利用経験者1,437人を対象に実施したもの。

 オンラインゲームを利用する場所では、「自宅」と答えた人が96.6%と圧倒的に多く、「ネットカフェ」はわずか0.6%にとどまった。携帯電話・携帯型ゲーム機の利用シーンでは、「自宅(家にいる時)」が59.0%で最も多く、次いで「休憩時間」が20.6%、「移動・待ち時間」が19.6%と続いた。


関連情報

URL
  ニュースリリース(市場調査編)
  http://www.yano.co.jp/press/press.php/000337
  ニュースリリース(ユーザー調査編)
  http://www.yano.co.jp/press/press.php/000338

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( 増田 覚 )
2008/02/22 11:36

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