ネットレイティングスは25日、「Nielsen Online」が提供するインターネット利用動向調査サービス「NetView」の2008年1月度のレポートを発表した。今回のレポートでは、「Yahoo! JAPAN」が1月1日にトップページをリニューアルしたことに伴い、ニュースへのアクセスが増加する一方で、従来のディレクトリ検索も利用者が増えたとしている。
ネットレイティングスによると、2008年1月のYahoo! JAPANの利用者(家庭のPCによるアクセス)は、「Yahoo!検索(search.yahoo.co.jp)」が3,239万7,000人(前月比0.6%増)で、トップページのリニューアル後も大きな変化はない。
一方、今回のYahoo! JAPANのリニューアルでは、ニュースの見出しが画面中央に移動するなど存在感が大きくなったことから、トップページから誘導される「Yahoo!ニュース(dailynews.yahoo.co.jp)」の利用者は2,190万3,000人と、前月から13.6%増加。また、個別の記事や写真・動画ニュースが掲載されている「Yahoo!ニュース(headlines.yahoo.co.jp)」も1,878万4,000人で、前月から7.3%増加している。
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Yahoo!検索、カテゴリ、ニュースの利用者数の変化(家庭のPCによるアクセス、単位:千人)
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また、リニューアルでは、1996年のYahoo! JAPAN開設以来トップページに掲載されていた、登録サイトへの個別ディレクトリが無くなっている。これにより、Yahoo!カテゴリ(カテゴリー検索)の利用者減少が予想されたが、実際にはトップページ経由の利用者は減少したものの、検索結果ページやニュースページのリンクからの流入が大幅に増加したため、Yahoo!カテゴリ全体の利用者は911万7,000人で、前月から2.2%増加したという。
日本におけるYahoo!カテゴリの利用者は、リーチ(利用率)にして19.1%に相当。欧米主要国における各国版のYahoo!カテゴリのリーチはいずれも1%未満に過ぎず、カテゴリー検索の利用者の多さは日本特有の傾向だとしている。
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各国版Yahoo!カテゴリのリーチ(利用率)比較(2008年1月、家庭のPCによるアクセス)
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ネットレイティングス代表取締役社長兼ニールセン・オンラインチーフアナリストの萩原雅之氏は、「今回トップページからディレクトリ表示が無くなることで、利用者の減少に拍車がかかると予想していたが、根強い需要があるようだ。日本では現在も毎日数百のサイトが新規登録されている。欧米では失われたその伝統と資産は、他ポータルが真似できないYahoo! JAPAN固有の強みになっている」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.netratings.co.jp/New_news/News02252008.htm
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( 三柳英樹 )
2008/02/25 13:28
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