NTT東日本とNTT西日本は27日、3月末に提供開始を予定している次世代ネットワーク(NGN)の商用サービスについての検討状況を公表した。サービス名称は「フレッツ 光ネクスト」、料金体系は既存のBフレッツなどと同等としている。
NTT東西では、NGN商用サービスの名称「フレッツ 光ネクスト」について、次世代を担うNGNの先進性と、光サービスのトータルブランドである「フレッツ光」の浸透度を踏まえて決定したと説明。料金については、既存サービスと同様の料金体系とした上で、コンテンツ配信事業者向けにはQoS機能付きで既存サービスと同程度とするなど、利用者が使いやすく多様なサービスの創造に期待を込めた料金で提供する予定としている。
インターネット接続サービスについては、戸建て向け(ファミリーータイプ)、集合住宅向け(マンションタイプ)、事業所向け(ビジネスタイプ)とも、既存のBフレッツと同程度の料金を予定。IP電話の「ひかり電話」についても、音声通話は3分8.4円、テレビ電話は3分15円と、既存サービスと同額を予定。新たに提供する高音質の音声通話とSD品質相当のテレビ電話も既存サービスと同額で、ハイビジョン品質相当のテレビ電話は3分105円を見込んでいる。
コンテンツ配信事業者向けには、既存サービスの「フレッツ・ドットネットEX」と同等またはそれ以下の料金を予定。コンテンツ配信にQoS機能を付加した場合には、利用者側には月額210円の付加料金、配信事業者向けには既存の配信サービスと同等の料金での提供を見込む。また、地上デジタル放送のIP送信事業者向けサービスについては、新たに料金を設定するとしている。
このほか、VPNサービスやイーサネットサービスについても、既存サービスと同等以下の料金を予定。フレッツ 光ネクストのサービスは、2008年3月末に東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪の一部エリアで開始し、2010年度末までに現行のBフレッツと同等のサービスエリアまで拡大する予定としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0802/080227a.html
ニュースリリース(NTT西日本)
http://www.ntt-west.co.jp/news/0802/080227a.html
■関連記事
・ NGNを利用したフレッツやIP電話の県間役務、総務省がNTT東西に認可(2008/02/25)
・ NGNの具体的なサービスは2月末をめどに発表、NTT三浦社長会見(2008/02/06)
・ NTTの大木副社長がNGNの商用化スケジュールなどを説明、FOE2008基調講演(2008/01/16)
( 三柳英樹 )
2008/02/27 17:30
- ページの先頭へ-
|