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マイクロソフト日本法人の社長交代へ、現COOの樋口泰行氏が昇格


左から、ダレン・ヒューストン社長、樋口泰行COO、ジャンフィリップ・クルトワ シニアバイスプレジデント

4月からマイクロソフト日本法人の社長に就任する樋口氏

マイクロソフト日本法人の社長を約2年半務めたヒューストン氏
 マイクロソフトは28日、ダレン・ヒューストン代表執行役社長が4月1日付で退任し、代表執行役兼COOである樋口泰行氏が新社長に就任することを発表した。

 樋口氏は、日本ヒューレット・パッカード代表取締役社長兼COO、ダイエー代表取締役社長兼COOを経て、2007年3月にマイクロソフトへ入社。代表執行役兼COOに就任した。1年あまりでの社長昇格となる。

 樋口氏の日本法人社長就任に関しては、米MicrosoftのCEOであるスティーブ・バルマー氏、COOのケビン・ターナー氏、プラットフォーム&サービス部門プレジデントのケビン・ジョンソン氏、マイクロソフトインターナショナル担当プレジデント/シニアバイスプレジデントのジャンフィリップ・クルトワ氏など本社エグゼクティブチームにより決定したという。

 クルトワ氏は、28日の記者会見において、「樋口氏はCOOとして主にエンタープライズ向けの事業を担当。マイクロソフト入社後1年で、顧客志向の文化を作り上げて信頼を得た。また、これまでの経歴、マイクロソフトにおける貢献を考えた結果、今後、日本でのリーダーシップをとってもらうことにした。マイクロソフトの日本における戦略『PLAN-J』の強力な弾みを継続してもらう」と述べた。

 樋口氏は、社長就任決定について、「身の引き締まる思い」とコメント。「私のバックグラウンドはハードウェアであるが、マイクロソフトに入社して1年間でソフトウェアに関するさまざまことを学んだ。PLAN-Jのコンセプトを引き継いでいきたい」とした。「健全なる企業文化が保たれない限り、会社がどんなに成功しても駄目になる。顧客やパートナーに軸足を置いて、正しい組織作りをしていきたい」と意気込みを語った。7月にはPLAN-Jの次の戦略について発表するという。

 ダレン・ヒューストン代表執行役社長は、退任後、米Microsoftコーポレートバイスプレジデントとしてコンシューマー&オンラインインターナショナルグループ担当に就任する予定。同グループは、4月をめどに米国本社のプラットフォーム&サービス部門内に設立される新組織となる。クルトワ氏は、「PCおよび携帯電話にまたがったコンシューマ向け事業を担当してもらうことになる」と説明。また、樋口氏は、「コンシューマ事業に関しては、日本とのからみも多くなる。ヒューストン氏とは今後も連携して取り組んでいきたい」と話した。

 ヒューストン氏は、PLAN-Jをはじめ、自らが取り組んできた施策を振り返った上で、「それらの成果には満足している」とコメント。ただし、コンシューマビジネスに関しては、まだまだ課題があるという。「マイクロソフトにとって日本は米国に次く2番目に大きな市場。新しいグループで今後も日本の市場には関わっていく」と述べた。樋口氏については、「樋口氏がマイクロソフトに入社する前、私は彼に日本のマイクロソフトを経営していくのは君の運命だと言った。今、それが現実となった。彼の能力には自信を持っている。これからマイクロソフトを率いていってほしい」と激励した。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3371

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( 野津 誠 )
2008/02/28 17:06

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