インクリメントPは4日、日本国内の道路を走行調査して撮影した画像をもとに地図データを整備したと発表した。この地図データは今後、同社が提供する地図検索サービス「MapFan」やカーナビゲーションシステムなどに反映される予定。
インクリメントPでは、独自の車載型調査システムを使って全都道府県の道路を走行調査。車両の通行に適さないと判断した一部の道路や離島の道路を除く全国延べ200万kmを走行し、8億枚以上の画像を撮影した。走行記録や撮影画像から信号機や交通標識などの情報を抽出することで、より高精度な地図データを整備できたとしている。
新たな地図データでは、現地を確認しないとわからなかった道路情報が反映されていることが特徴。例えば、交通規制標識はないが、実際は車止めがあるため車両が走行できないといった情報が含まれる。新地図データを活用することで、カーナビではルート計算や誘導の品質が向上するとしている。
インクリメントPでは今後、新地図データをカーナビメーカーに提供するほか、今春からMapFanで利用できるようにする。さらに、簡易タイプのカーナビであるパーソナル・ナビゲーション・デバイス(PND)やその他の情報端末への提供も進める予定。また、将来的には走行撮影した画像自体を提供し、街並みや駅前の画像を現地で確認できるようにしたり、旅行先の景色をドライバー目線で事前体験できるようなサービスも展開するという。
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ルート計算用データの品質向上事例
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関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.incrementp.co.jp/news/pdf/re080304.pdf
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( 増田 覚 )
2008/03/04 20:11
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