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SNSからユーザーの好みや行動を把握、ブログウォッチャーが実証実験 |
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プロファイルパスポートでは、ブログやSNS、レビューなどのテキストを解析することでユーザーの好みを分析。さらに、RFIDやカメラ、GPS、Suicaなどからユーザーの行動履歴を取得することで、ユーザーの好みや行動履歴を一元的にデータベースに蓄積する。これらのユーザー情報に基づいて、クーポン広告などの情報を配信するという。なお、プロファイルパスポートは、経済産業省が次世代検索技術の研究開発のために立ち上げた「情報大航海プロジェクト」のモデルサービスとして認定されている。 今回の実証実験では、SNSとゲームを通じてユーザーの好みや行動履歴を蓄積する。SNSサイト「Shooti Town」は、PCや携帯電話、Wii、PDAなど複数の端末から利用でき、ブログやレビュー、メール、カレンダーなどの機能を備える。自分が移動した履歴を地図上に保存することも可能だ。また、Shooti Townにおけるユーザーの行動は、ゲーム「Game0.1a wyrd」に反映される仕組みとなっている。 Game0.1a wyrdは、PCおよびWiiのブラウザで動作するアドベンチャーゲーム。東京の架空世界が舞台で、主人公がイベントをクリアすると、ユーザーの嗜好に合うクーポンなどが得られる。Shooti Townとも連携し、例えばイタリア料理店のレビューを書くと、その街にイタリア料理店が登場するなど、ゲーム内の街が発展するという。将来的には、ゲームのステージやストーリー、キャラクターをユーザーが自由に作れるインターフェイスも公開する。 ブログウォッチャーは、これらのサービスからユーザーの情報を取得し、プロファイルパスポートに蓄積する。具体的には、ブログでは生活スタイル、カレンダーでは予定、レビューでは店舗や商品への感想からユーザーの好みを取得するほか、位置情報では行動履歴を把握する。また、ゲーム上では、SNSで得られない情報をアンケートによって取得する。 なお、Shooti TownとGame0.1a wyrdを利用するには、専用ページから申し込む必要がある。利用可能人数は先着順としているが、人数は明らかにしていない。
● 企業の一方的な広告配信から、消費者が求める情報配信へ
一方、ユーザーが行動履歴や嗜好性を提供することに対して抵抗感を持つことも想定される。この点に関して羽野氏は、「SNSで行動履歴を登録するとゲーム内のアイテムが手に入ったり、レビューを書くことでゲーム内の街が発展するなど、ゲームを楽しむことが情報登録のモチベーションとなる」とコメント。ゲームで自分だけの街を育てられることが、ユーザーの抵抗感を緩和すると話した。 なお、プロファイルパスポートに蓄積される個人情報は、メールアドレスをもとにユーザー別にひも付けられる。また、個人情報のデータは、原文から元に戻せないという「不可逆暗号化」でコード化されるため、プロファイルパスポートに蓄積される個人情報からは、個人を特定することができないとしている。 今後のスケジュールとしては、2008年12月に広告配信サーバーの試験運用を開始。2009年4月には広告配信サーバーのベータ版運用とともに、Shooti TownおよびGame0.1a wyrdの一般登録を開始する。2010年4月には事業運営を本格的に開始し、サービス利用者200万人を獲得するという。事業規模は2012年で25億円を目指す。
関連情報 ■URL Shooti TownとGame0.1a wyrdの申し込みページ https://town.shooti.jp ブログウォッチャー http://www.blogwatcher.co.jp/ ■関連記事 ・ ネットの“生の体験談”だけを検索可能、ブログウォッチャーが新サイト（2007/07/02）
（ 増田 覚 ）
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