トレンドマイクロは18日、同社のウイルス情報提供ページの一部が改竄され、閲覧者のPCがウイルスに感染する危険のある状態になっていた件について、調査結果と今後の対策を公表した。
トレンドマイクロでは12日、ウイルス情報をWebで公開している「ウイルスデータベース」の一部ページが改竄され、該当するページを閲覧したユーザーのPCがウイルスに感染する恐れがあったことを公表。トレンドマイクロではウイルスデータベースを一時閉鎖していたが、13日には各ページのチェックとWebアプリケーションの見直しを行なった上でページを再開した。
トレンドマイクロによれば、改竄は合計31ページに対して行なわれていたが、調査の結果、実際にウイルスに感染する恐れのあったページは英語ページの6ページのみだったという。この6ページ以外ではウイルスをダウンロードするサイトへの誘導は失敗しており、ウイルス感染の可能性は無かったとしている。
また、攻撃については、Webアプリケーション上の脆弱性に対してSQLインジェクションと呼ばれる手法が用いられていたと分析。今後の再発防止策として、WebアプリケーションおよびWeb上の安全性をさらに強化するための施策について、第三者機関を含め話し合いを進めていくとしている。
関連情報
■URL
ウイルス情報ページサービス再開について
http://jp.trendmicro.com/jp/about/notice/0312/index.html
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( 三柳英樹 )
2008/03/21 17:09
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