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ダウンロードでも即アップロード行為に、WinnyユーザーにACCSが注意喚起


 コンピュータソフトウェア著作権協会(AACS)が、ファイル交換ソフト「Winny」の利用をやめるよう強く呼びかけている。権利者に無断で公開されていた地図ソフトをWinnyでダウンロードしたユーザー2人が24日、著作権法違反の疑いで書類送検されたことを受け、ACCSが再びコメントを発表した。

 今回の摘発で対象となったのは、福岡県警の発表などから判断する限り、Winnyネットワークに故意にファイルをアップロードしていたユーザーではなく、ダウンロードしていたユーザーだった模様だ。キャッシュフォルダに地図ソフトを記録・蔵置し、不特定多数のインターネット利用者に自動公衆送信出来る状態にしていたことが著作権侵害にあたると判断された。

 ACCSでは、他人の著作物を無断でWinnyにアップロードすることが著作権侵害行為に該当すると説明した上で、「Winnyは、ダウンロード(受信)されたファイルをそのままアップロードする機能を持つことから、Winnyを通じて他人の著作物をダウンロードした利用者は、即座にアップロード行為者になる」と指摘。

 また、ファイルの断片を自動的に中継する機能があるため、「そのネットワークに参加するだけでも、違法な送信行為に『加担』することにもなる」として、Winnyの利用を直ちにやめるよう求めている。

 ACCSでは、Winnyで漫画雑誌をアップロードしていた3人が2007年5月に摘発された際にも、Winnyの合法利用説は机上の空論だとして、ユーザーに向けて利用をやめるよう呼びかけていた。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www2.accsjp.or.jp/news/news080324.html

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( 永沢 茂 )
2008/03/25 16:33

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