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米Yahoo!がOpenSocial陣営に加入、Googleらと非営利団体を設立


OpenSocialのサイト
 米Yahoo!、米MySpace、米Googleの3社は25日、OpenSocial仕様を中立的に維持するための財団「OpenSocial Foundation」を設立したと発表した。

 OpenSocialは、SNS上のデータやアプリケーションを共通のプラットフォームで構築できるようにするための一連の仕様だ。このAPIを使ってアプリケーションを作成すると、どのSNS上でも同じアプリケーションを動作させることができる。OpenSocialは、Facebookが独自プラットフォームを公開していたのに対抗して、2007年11月にGoogleとMySpaceが公開していた仕様に基づいている。

 Yahoo!は今回、GoogleとMySpaceらのOpenSocial陣営に加入した。その一方で、OpenSocial Foundationという非営利の中立的な団体を作ることによって、Googleの過度な影響を受けないよう配慮している。

 これについて、Googleのプロダクトマネージメント担当ディレクターであるJoe Kraus氏は「OpenSocialは、当初からコミュニティによって始められた仕様だった。この財団を形作ることによって、これが永久にそのままでいることが保証されることになった。開発者やWebサイトは、OpenSocialが永久に無料でオープンであると安心することができる」とコメントしている。

 OpenSocialに関する情報は、新しく開設されたWebサイトで公開される。すべての仕様はクリエイティブコモンズライセンスで提供され、仕様の発展していく方向性はコミュニティが決定することになっている。とはいえ、Yahoo!、Google、MySpaceはともにOpenSocialの開発に熱心に取り組んでいく意向を表明している。さらに、OpenSocialのレファレンス実装が「Shindig」という名前で開発され、Apache Software Foundationインキュベータプロジェクトの1つとして公開されている。これによって開発者は、OpenSocialを使ったプロトタイピングを容易に行なえるようになっている。

 OpenSocial陣営には3社以外にも、Engage.com、Friendster、hi5、Hyves、imeem、LinkedIn、Ning、Oracle、orkut、Plaxo、Salesforce.com、Six Apart、Tianji、Viadeo、XINGなどが加わっている。


関連情報

URL
  OpenSocial Foundation(英文)
  http://www.opensocial.org/
  米Yahoo!のニュースリリース(英文)
  http://yhoo.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=301421

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/03/26 14:10

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