「知的財産推進計画2007」の見直しに関する意見募集で、インターネット先進ユーザーの会(MIAU)は27日、意見を提出すると発表した。知的財産推進計画2007に含まれる「ダウンロード違法化」や「著作物の保護期間延長問題」などについて、著作権者ではなくインターネットユーザーの視点から再定義する必要があるとしている。
知的財産推進計画2007の見直しにあたって政府の知的財産戦略本部では、新たに盛り込むべき政策事項について、3月13日から4月3日まで意見募集を行なっている。意見募集の結果は、2008年度の計画策定の参考とされる。
今回の意見募集では、「新たに盛り込むべき政策事項」が対象とされているが、MIAUでは、過去に盛り込まれていた政策事項でも、インターネットユーザーの視点から再定義すべき事項があると指摘。これらの意見を提出することによって、新しい検討課題を提案できるとしている。
、知的財産推進計画2007には、「ダウンロード違法化」「私的録音録画補償金問題」「著作物の保護期間延長問題」など、これまでMIAUが意見を表明してきた問題が含まれる。これらの問題は結論に至っていないため、2008年度も引き続き審議されるとみられるが、MIAUでは「今まで主として著作権者の側からの視点で語られてきたが、インターネットユーザーの視座から問題を再定義する必要がある」との考えを示している。
なお、MIAUは、知的財産推進計画2007の中から、インターネットユーザーに関係のある論点を整理して公式サイトで公開している。MIAUでは、多くの人が今回の意見募集に関心を持ってもらい、意見を送ってほしいとしている。
関連情報
■URL
「知的財産推進計画2007」の見直しに関する意見募集について
http://miau.jp/1206586253.phtml
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( 増田 覚 )
2008/03/28 16:50
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