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個性的な地図が集まった「Google マイマップ EXPO」、受賞作品発表


受賞者一同。最年長は71歳。受賞者の平均年齢は高かった
 グーグルは28日、「Googleマップ」のマイマップ機能で作成したオリジナルマップのコンテスト「Google マイマップ EXPO」の授賞式を開催した。

 「Google マイマップ EXPO」では、2007年12月21日から2008年2月29日までの期間に、ユーザーが作成したマイマップを受け付けた。約1,200件の応募があり、10作品が「ベストマイマップ優秀賞」に選ばれ、その中から「ベストマイマップ最優秀賞」1作品を決定した。受賞者には副賞としてGoogle マップの目印アイコンをイメージしたトロフィーが進呈された。

 ベストマイマップ最優秀賞は、「Virtual Osaka Project」が受賞した。大阪・梅田を中心に、 実在の建築物を3Dモデルで再現し、「Google Earth」上に設置したものを、Googleマップ上にマッピングしている。グーグルは、GoogleマップとGoogle Earthを連携させるなど、技術的にユニークな点を評価したという。


Virtual Osaka Projectの通天閣 石橋・石仏・沈み橋のマップ。アイコンも独特だ

 授賞式では、受賞作品の紹介コーナーを設け、各受賞者が自らの作品に対する思いを語った。Virtual Osaka Project作成者のSeaGate氏は、「大阪のマップは誰も作ってくれないだろうと思い、自分が作ることにした。3Dモデルは無料で提供されている『Google SketchUp』を使用して作成した」と説明した。

 その他の受賞作品では、全国の石橋や石仏、沈み橋を訪れてパノラマ写真を撮影し、マップにしたものや、自分の飲んだカップ酒の銘柄・国内分布をマップにしたもの、一風変わった食べ物を紹介する全国“奇食”分布地図などがあった。マイマップが披露されるたび、その濃い内容に会場から感心の声が上がっていた。

 受賞マイマップ紹介では、団地愛好家サイト「住宅都市整理公団」を運営する大山顕氏や、水門写真専門サイト「Floodgates[水門]」を運営する写真作家の佐藤淳一氏らがゲストコメンテーターとして登場。各マイマップについて、受賞者に興味深く質問していた。また、各受賞者とも、「田舎の航空写真ももっと拡大できるようにしてほしい」と話していた。

 授賞式では、グーグルのソフトウェアエンジニアの南野朋之氏が、Googleマップに関するプレゼンテーションを行なった。ベースマップは、詳細な街路の地図が65カ国以上、衛星・航空写真は陸地の30%以上をカバーしているという。「今後はGoogleが集める情報だけでなく、ユーザーが提供してくれる情報も反映させることに注力する。より詳しいローカル検索を可能にするには地元に住む人の情報が不可欠」とした。

 また、グーグルのウェブマスターの川島優志氏は、「マイマップの登録数は、世界で2,000万件」とコメント。さらに、シニアマーケティングマネージャーの馬場康次氏は、「応募されたマイマップには、ユーザーの“伝えたい”思いがあふれており、UGC(User Generated Content)のパワーに圧倒された。Googleとしても、よりしっかりとした地図のプラットフォームを構築していきたい」と語った。


Googleが収集したデータ(赤色部分)を世界地図で表現 さらにユーザーが作成したデータも合わせると、より広範な地域の情報が得られる

授賞式会場で行われたマイマップ検定 検定結果。会場では初級・中級者が多かった

Google Geo Productが整理している情報 会場の中から抽選で奇食を試食するコーナーも。味噌カツアイスやひつまぶしアイス、親子丼アイスなどがあった

関連情報

URL
  マイマップ EXPO ブログ
  http://mymapsblog.blogspot.com/

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( 野津 誠 )
2008/03/31 14:46

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