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アドビ、FlashビデオのDRM配信サーバーを4月中旬に日本市場で発売


 アドビシステムズは2日、FlashビデオのDRM配信を可能にする「Flash Media Rights Management Server」についての説明会を開催し、同製品を日本でも4月中旬に受注を開始することを明らかにした。参考価格は546万円。

 Flash Media Rights Management Server(FMRMS)は、Flashビデオの配信サーバーソフト「Flash Media Server」に、DRM(デジタル著作権管理)機能を付加したサーバーソフト。Flash Media Serverはストリーミング配信のDRM保護に対応しているが、FMRMSではさらにダウンロード型コンテンツのDRM保護に対応。配信事業者が持つ既存のインフラとの連携にも対応し、ログイン認証や課金システムとの組み合わせが可能としている。

 FMRMSのDRM機能を利用したダウンロード型コンテンツの再生については、アドビの動画再生ソフト「Adobe Media Player」で対応する。また、アドビのアプリケーション作成環境「AIR」で作成したアプリケーションも、DRM保護コンテンツの再生に対応する。


Flash Media Rights Management Serverを4月中旬に発売 製品の機能と特徴

DRM配信のアーキテクチャ コンテンツ配信のケース比較

米Adobe Systemsのジェニファー・テイラー氏
 米Adobe SystemsのAdobe Flashビジネス担当グループプロダクトマネージャーを務めるジェニファー・テイラー氏は、「Adobeはオンラインビデオの制作から配信まですべてに携わっており、Flashによってクロスプラットフォームのソリューションを提供できる」とFlashによるコンテンツ配信のメリットを説明。DRM保護技術については、「FMRMS自体はまだバージョン1.0だが、Adobeは文書の保護について既に15年の実績があり、FMRMSもこれに基づいて開発した製品だ」と述べた。

 また、再生ソフトのFlash Media Playerについては、「Adobeの他の製品と同様に完成度を高め、Flash Playerと同様に幅広いユーザーに様々な環境で利用してもらうのが目標」とコメント。英語版の正式リリースを今四半期末までに行ないたいとして、今後はパートナー企業などとの連携によりソフトの配布を進めていくとした。

 アドビシステムズの古村秀幸氏は、「Flashビデオは著作権保護が弱点だと言われてきたが、FMRMSでその問題が解決できる」と説明。これまでFlashビデオは主にCGM系のコンテンツで利用されてきたが、今後は商用ベースでの採用にも期待していると語った。


再生はAdobe Media Playerで行なう DRMの認証ダイアログ

関連情報

URL
  アドビシステムズ
  http://www.adobe.com/jp/
  Adobe Flash Media Rights Management Server(英文)
  http://www.adobe.com/products/flashmediarightsmanagement/

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( 三柳英樹 )
2008/04/02 18:29

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